トヨタ・日産・ホンダが同時に「最強キャンプ仕様」を発表! 注目される「オーバーランド」ってナニ?
トヨタ・日産・ホンダが相次いで発表した最強キャンプ仕様とは
SUV市場は北米で好調ですが、アメリカといえば忘れてならないのが、ピックアップトラックです。
車両価格や保険料が安いというメリットだけでなく、アメリカンフロンティアの象徴であるピックアップトラックは、老若男女に大人気のカテゴリーです。
今回のSEMAショー2021にも、ピックアップトラックをオーバーランダーにカスタムしたコンセプトカーが出展されています。
日産は、「フロンティア」をベースにした「プロジェクト・オーバーランダー・フロンティア」をお披露目。
キャビンの上にはルーフラックを装着し、コンテナボックスを搭載し、さらに荷台には、ケージタイプのベースラックを装着し、そこにルーフテントを載せています。
さらに日本でも流行中のタンク・ロトパックスを付けています。
こうしたスタイルは、カスタムビルダーの手法を模倣したものですが、オーバーランダーとしてはオーソドックスなものです。
トヨタも、「タコマ」をベースにした「タコマ・オーバーランディング・コンセプト」を出展しました。
同車は、フロンティアよりもさらにオーセンティックなオーバーランダーカスタムとなっています。
このクルマにはオーストラリアでもっともメジャーで、アメリカでも大人気のブランド「ARB」のパーツが多数装着されています。
フロントをガッチリ守るブルバーに、大型のLEDドライビングランプ、樹林帯で引っかかりにくいフラットタイプのラック。
さらに1980年代の四駆ブームの頃に、日本でも人気を博した「ウォーン」のウインチ、北米のキャリアトップブランド「ヤキマ」のルーフテントなど、“一流どころ”のパーツがてんこ盛りです。荷台には、小型キッチンの搭載されているようでした。
また、ピックアップトラックだけではありません。人気のSUVでもオーバーランダーのコンセプトが登場しています。
ホンダは「パスポート」をベースにした「パスポート・トレイルスポーツ・ラギッドロードプロジェクト2.0」を出展。
ルーフに「ルーフネスト」のラック付きテントを載せているのが目を惹きますが、インチアップした大径のATタイプタイヤを装着し、背面にも同じスペアタイヤとスイングキャリアが装着されています。
さらに、ロックセクションで車体のダメージを低減させるスキッドプレートも車体下に付けられています。
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こうしたスタイルは、すでに日本でも広まりつつあります。一昨年あたりからルーフテントの需要が劇的に伸びており、2020年は非常に品薄な状態に陥りました。
もちろんコロナ禍の影響で商品が国内に入ってこないという理由もあるようですが、「オーバーランドに興味を持つ人が増えている」(輸入元担当者)ということです。
日本はどこでも車中泊できるという環境にないため、オーバーランドという旅のスタイルにアレンジが必要ですが、オーバーランダーというカスタムスタイルは間違いなく流行しそうです。
すでに、ジムニーやランドクルーザー、旧型ディフェンダーオーナーの間ではオーバーランダーに改造している人がかなりいます。
また、このカスタムは軽トラックにも波及しており、トヨタ「ハイラックス」でもオーバーランドをイメージしたカスタムも存在します。
こうしたこともあり、今後日本でもますます広がっていくかもしれません。
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