ついに「タイムマシン」完成!? 公道走れる映画仕様の「デロリアン」が色々とスゴイ!

世界で唯一「日本の公道」を走れるタイムマシン仕様のデロリアン次元転移装置を装着してついに完成!

次元転移装置を装着し、神棚を設置して完成式を実施

 今なお世界中で愛されるSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
 
 第一作目の公開から35周年を超え、シリーズすべてに登場するデロリアンはこの映画の主役ともいえる存在です。
 
 そのデロリアンを自ら改造し、映画に登場するタイムマシン仕様に仕立て、さらにナンバープレートを取得して日本の公道を走らせられるといいます。

映画の中から飛び出した!? ナンバー取得のデロリアンがスゴイ!
映画の中から飛び出した!? ナンバー取得のデロリアンがスゴイ!

 デロリアンは、映画用に作られたクルマではなく、イタリアを代表するカーデザインの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインし、1981年から1983年に「DMCデロリアン」として製造販売されたガルウィングとステンレススチールのアウターボディパネルが特徴的なクルマの名前です。

 バック・トゥ・ザ・フューチャーにタイムマシンとして登場するデロリアンはこのDMCデロリアンをベースに改造されました。

 映画史に残る名作に印象深く登場したことで世界中に多くのデロリアンファンが生まれることになりました。

 しかし、デロリアンのファンは世界に多く存在していても、実際にデロリアンを購入してそれを映画と同じ仕様に改装し、さらにはナンバープレートも取得し、公道を走れるデロリアンは非常にレアなケースです。

 レア、というより、日本ではただ1台だけの存在です。

 兵庫県に住む津和敏夫さんは、2年の月日と数百名にも及ぶ世界中の仲間たちの熱意と応援によって公道を走れるBTTFデロリアンを作り上げました。

 筆者(加藤久美子)が取材に伺ったのは2021年9月上旬でしたが、その後タイムマシンの要となる「次元転移装置」の取り付けが完了。

 津和さんの大学時代からの友人でもある神主さんによって祭壇を設置して完成式がおこなわれました。

 津和さんのデロリアン以外に、数台のBTTFデロリアンが日本国内には存在しています。

 今もイベントなどで全国をまわっている個体もあるようですが、いずれも公道を走れる仕様ではなく、ナンバーもついていません。

 確認のため、BTTF仕様にできるキットを取り付けている会社や、イベントなどで封鎖された道路を走らせている会社にも聞いてみましたが、いずれも「車検は取得していない」という答えでした。

 高知県香南市にある「四国自動車博物館」にもBTTF仕様のデロリアンが展示されていますが、こちらもナンバーを取得した形跡はなく、TV番組の企画として番組内で作られた車両を買い取ったとのことでした。

 津和さんの愛車こそが、世界で初めて日本の公道を走れるタイムマシン仕様のデロリアンであることは間違いなさそうです。

 そして津和さんのデロリアンは、単に公道を走れる仕様になっているだけでもスゴイことなのですが、その改造の度合いやこだわりに圧倒される完成度の高さがすさまじいのです。

 BTTFデロリアンについて、津和さんは次のように話しています。

「タイムマシン仕様に仕立てるためのパーツの数(約300)と同じ数の仲間が世界中に存在しています。

 実現できたのもその仲間たちのおかげです。

 私自身よりも仲間たちの方がアツくなっていたかもしれません(笑)。

 私は仲間たちの情熱に引っ張られる形でナンバー取得までの2年に及ぶ道のりを歩んできたように思います」

【画像】タイムマシンが現実に! 映画さながらのデロリアンの実車などを見る!(15枚)

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