あえて「アゲすぎない」が流行り? 絶妙な「ジムニー」カスタムがトレンドに? キーワードは「1インチ」のワケ

奥さんを説得する材料として「1インチアップ」が良い?

 たしかに1インチアップであれば、ノーマルとは違った迫力も出ますし、ノーマルタイヤ&ホイールのままでもそれほど違和感はありません。

 また、コイルスプリングの交換だけや、スペーサーの挿入だけでもリフトアップが可能です。

 つまり、リーズナブルにカスタムができるわけです。別のジムニーショップのオーナーは、その点もユーザーにウケている要因だと語ります。

「2インチ以上のリフトアップをしようとすれば、なんだかんだで20万円以上の予算が必要です。

 しかし1インチアップであれば、10万円以下でできるメニューも多くあります。奥さんを説得するとき、10万円と20万円で大きく違うようです。

 1インチアップでも“変わった感”は十分に出ますから、オフロードを本格的に走らない人には人気があります」

悪路走破性をさらにあげるにはインチアップが良いとされている(画像:セブンアンドセブン)
悪路走破性をさらにあげるにはインチアップが良いとされている(画像:セブンアンドセブン)

 ちなみに、1インチアップは関東よりも関西において流行中で、そのムーブメントは徐々に東にも広がってくるかもしれません。

 見た目を変えるということだけでなく、ノーマルのフワッとした乗り味を改善したいという人にも、1インチアップは好評だといいます。

 ショップによっては適正な走行性能を確保するために、補正パーツの装着を推奨している場合も。その場合は、やはりそれなりの予算が必要になってきます。

 カチッとした足回りにしたいという人は、そちらを検討することも考えたほうがいいでしょう。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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