絶妙に違う? 道路標識の「フォント」なぜ異なる? 一般道路と高速道路で統一しない理由とは
実は身近なトコロでも標識は進化している!?
一方で、一般道路の文字のフォントは明確には決まっておらず、標識の大きさや内容などを定める「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」(以下、「標識令」)において文字の形だけが記載されています。
そこで、標識令に記載されているフォントと似たものとして、丸ゴシックが用いられているようです。
一般道路のフォントの決まりについて、前出の国土交通省担当者は、「フォントが具体的に決められているわけではないので、似ているものであれば一概に使用するフォントは問わないことになっています」と話します。
このように一般道路では、具体的なフォントの規定はありませんが、一般道路では高速道路に比べ、基本的に速度域が低いうえに、信号などで停車することもあるため、文字の角に丸みがあっても判読性には問題がないようです。
また、英語と日本語でも使われているフォントは異なっており、ひとつのフォントですべてを統一するというよりも、視認性や判読性が高いフォントを適切に用いることのほうが重要視されているといえます。
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近年では、「とまれ」が漢字ひと文字でも意味を理解できるように「止まれ」になっていたり、子どもが読めるように「横断禁止」が「わたるな」になっていたりと、標識や標示の文字には変化が見られます。
標識や標示のフォントや内容は多くの人に理解してもらいやすいように、変化を続けていくといえるかもしれません。
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