「こりゃ心強いね!」どんな悪路でも走破するトヨタ「ランクル300」の実力を試す!
2021年8月に発売されたトヨタ新型「ランドクルーザー(300系)」。その性能は、日本で日常的に使っていたら引き出すことは難しいといわれています。今回は、オフロードコースでランクル300の性能を体感してみました。
どんな道でも頼もしい相棒、そうランクルならね!
トヨタ新型「ランドクルーザー(300系)」が2021年8月に発売された。ランクル300といえば、クルマそのものの話題より取り巻く社会現象(納車時期や盗難関連など)のほうが話題になりがち。
というややこしい話はさておき、クルマを楽しんで欲しいということなんだろう。
ランクル300の開発チームが愛知県豊田市にある「さなげアドベンチャーフィールド」というオフロードコースで「ランクル300の性能を存分に引き出して欲しい試乗会」を開催した。
少し長い前置きになる。ランクルというクルマ、日本で使われているときは、おそらく99%がフルに性能を引き出す機会などないと思う。
いや“フルに”どころか、半分の性能すら使わないだろう。日本のやさしい環境で10万kmから15万km使われたランクルは、大半が「正しいルート」で海外に輸出されていく。待っているのは性能をフルに引き出す現場だ。
あるランクルはアフリカのナミビアに行き、ゾウやライオンの密猟者を取り締まるレンジャーの心強い移動手段になり、あるランクルはサハラ砂漠で病気になった人を移送するために使われる。
また、あるランクルはモンゴルのゴビ(モンゴル語で砂漠の意味)で、観光客を運ぶ貴重な外貨を稼ぐ仕事をしている。文字通り「命を繋ぐ足」になっています。
私(国沢光宏)はモンゴルに行ったときにランクルを見たのだけれど、ベテランドライバー曰く「未舗装路の多い国や地域だとランクルがもっとも強く、もっとも信頼性あり、もっとも優れた悪路走破性を持つ」。
もちろん100万kmを超えて酷使されたらトラブルも出るというが、それでもランクルは安価な中古パーツも出回っており、どこでも修理出来るそうだ。
考えてみたら私達クルマ業界に居てもランクルの性能をフルに使う機会などない。ということで「ぜひ味見してください」というのが今回の趣旨とのこと。
だったら存分に楽しませてもらいましょう、と仕事を忘れてオフロードコースで遊んでみた。といっても、人間が歩くのもやっとというキツい登り坂や、スキー場みたいな下り坂は省略。
言葉で説明しても解りにくいだけでなく、写真でも動画でも傾斜を伝えにくい。今回はふたつに絞ります。
ウォーターハザード=深い水溜まりと、トヨタのガイドによれば「岩石登坂」。
このふたつ、写真を見ただけで「こんなところを走るのか?」と思うだろう。なかでも岩石登坂、ヘタしたらクルマがボッコボコになる。
まずはウォーターハザードから試してみた。ランクル300の渡河性能はカタログによれば70cmとなっている。
70cm、けっこう深いですよ。ランクル300のタイヤ外径はおよそ80cm。タイヤがすべて水没すると80cmということになる。
70cmはランクルのドア開口部の下端より上の位置に当たる。そんな深いところ走って大丈夫なのか、と思っていた次第。
すると今回用意されたウォーターハザード、少し水を入れ過ぎたらしく(笑)一部は80cmくらいあるという。
そんなことから「途中で止まらないでください」。そりゃそうだ。排気口も水没するから、エンジンが止まったら逆流してくる。
アクセル開けて走っていたら排気ガスのパワーで水は入ってこない。渡河のコツはひとつだけ。「波を立てない速度で」だ。
よく洪水のニュースで波を立てて走っているクルマを見かける。あれダメ。
デッドスローを推奨しておく。ランクル300でウォーターハザードに入りノシノシ進んでいくと、あっけなく走り切ってしまった。
近年、我が国も気候変動が激しく大雨降る。ランクル300なら大いに心強い。この一点だけでも相棒として雇いたくなりました。
このライターだと同じものを日産かホンダのバッチをつけてブラインド試験でもしたら、真反対のことを書くだろうな。
具体的な説明表現が為されていない
的を得ていない評論
ただの感想文だね。