マツダの新型SUV「5車種」はどんなモデル? CX-50はカローラクロスか!? SUV攻勢の概要とは
日本に導入される「CX-60」と「CX-80」とは?
CX-60、CX-70、CX-80、CX-90はマツダが勝負を賭けて開発した「ラージ商品群」と呼ばれる直列6気筒エンジンを搭載する後輪駆動車。
日本や欧州では2列シートのCX-60と3列シートのCX-80が導入される予定だ。(ワイドボディ2列シートのCX-70とワイドボディ3列シートのCX-90は北米などに導入される)。

興味深いのが価格帯。現行CX-5は売れ筋のディーゼルで330万円程度と、DセグSUVのど真ん中といってよい。
おそらくマツダからすれば「CX-60は後輪駆動で6気筒だし」ということから、BMW「X3」あたりをライバル設定すると思われる。X3は日本だと675万円スタートで、3リッター直列6気筒搭載モデルは889万円です。
後輪駆動の6気筒モデルが500万円を切れば相当お買い得感あるでしょう、というマツダの狙いらしい。
CX-80はCX-60のロングモデルで3列シート付きとなり、70万円高前後を考えているようだ。
輸入車ディーラーのような雰囲気になった国内のマツダディーラーも、ラージ商品群のために仕立てたと聞く。そしてクルマの仕上がりは上々とか。良いクルマだと私も予想している。
興味深いことにマツダ経営陣はスカイアクティブXのときのように、失敗することをまったく考えていないようだ。マツダ全社員の希望が「ラージ商品群の成功」といって良い。
スカイアクティブX登場のときにも感じたのだけれど、この自信がどこからくるのか理解できない。売れなかったことを想定していないのは大いなるナゾです。
ちなみにCX-60とCX-80は欧州市場でも販売する予定になっているものの、現在のマツダの車種ラインナップだと燃費規制CAFEクリアが難しく、燃費が良いトヨタ「ヤリスハイブリッド」をベースとしたOEMモデルとして「マツダ2」を販売する予定。
CX-60とCX-80を売ったとしても、ブランドイメージをしっかり持っていないクルマは欧州の富裕層が興味を示さない。売れたらスゴイと考えます。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。


















