2300万円のドライビングシミュレーターで世界の有名なサーキットを体験! ピニンファリーナ製は何が違う?

ピニンファリーナのシミュレーターは、新車で高級車が余裕で買えるプライス!

 名門カロッツェリア、ピニンファリーナの「レジェンダ eクラシック・シミュレーター」の購入者には、「eクラシック・メンバー・アプリ(eClassic Member App)」を3年間利用できる「eクラシック・クラブ(The eClassic Club)」へのアクセス権が自動的に付帯されることになるという。

ステアリングホイールは、イタリア製クラシックスポーツカーの定番ともいうべきナルディ社製のウッドリムを採用(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
ステアリングホイールは、イタリア製クラシックスポーツカーの定番ともいうべきナルディ社製のウッドリムを採用(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●ドライビングシミュレーターのハイエンドにあたる、約2300万円で落札!

 これはTCCTがすでにおこなっている「eアカデミー」でのドライビングコーチに加えて、トレーニングセッションやほかのメンバーを交えたレース、インフォーマルなグループドライブなど、自動車エンスージアストのためのオンラインコミュニティも利用可能とするものとのことである。

 また「eクラシック・クラブ」では、ピニンファリーナの母国イタリアの「モンツァ」やベルギーの「スパ・フランコルシャン」、ドイツの「ニュルブルクリンク」、英国の「ブランズハッチ」などの有名なクラシックサーキット、あるいは、かつてヨーロッパでは盛んにおこなわれていたヒルクライム競技を再現したアルプスの公道コースなど、クラブメンバーのみが利用できるコース設定も用意されているという。

 このピニンファリーナ・レジェンダ eクラシック・シミュレーター第1号機に、RMサザビーズ欧州本社とピニンファリーナは、12万−15万スイスフラン(邦貨換算約1440万−1800万円)というエスティメート(推定落札価格)を設定した。

 筆者はゲームのたぐいにはまったく疎いものの、試しにこの種のレーシングシミュレーターについてネット検索してみると、家庭用のものならば大型モニターつきでも100万円あたりからセットアップが可能であることが分かった。レースチームやプロドライバーがトレーニング用に使用する本格的なものでも、おおむね200万−500万円くらいで入手できるようだ。

 さらにアストンマーティンが公式に開発し、世界限定150台のみ製作した「AMR-C01レーシングシミュレーター」でも5万7500ポンド(約780万円)という価格設定がなされていることを思えば、今回の価格づけはかなり強気とも思われた。

 ところが、2021年9月17日におこなわれた競売ではビッドが思いのほか進んだようで、最終的には19万2000スイスフラン、つまり日本円換算では約2300万円で落札されることになったというのだ。

 近年のレーシングシミュレーションゲーム、たとえば「アセットコルサ(Asetto Corsa)」などでも、かなりの車種のクラシックカーのバーチャル体験が楽しめるようだが、ドライバーの操作環境が現代車を模したモダンなものでは、雰囲気が大いに損なわれてしまう。

 そんな不満を抱くエンスージアストには、まさに最高のシミュレーターであることは間違いあるまい。しかし、2000万円を大きく超えるプライスとなると、やはりミュージアム級のコレクションを保有する、かなり上級のコレクターのためのものとみるべきであろう。

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