全国の陸運局でシステム障害! 自動車の登録手続きができない!? 登録できなかった人はどうなる?
自動車登録に必要なシステムに障害が発生し、全国の運輸支局や陸運局において自動車登録の手続きが不能となったことが2021年10月1日に判明しました。手続きがおこなえなかったユーザーは、今後どのように対応したら良いのでしょうか。
全国すべての陸運局でサーバーダウン! 登録手続き不能に
2021年10月1日、午前8時50分に国土交通省が管理する「自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)」にシステム障害が発生し、全国の自動車運輸支局において自動車の登録手続きが不能となりました。
手続きがおこなえなかったユーザーは、今後どのように対応したら良いのでしょうか。
当初はサーバーダウンの原因や復旧についても見通しが立っておらず、SNSでは「陸運局登録できません!」「車検証発行されず仕事にならない…」という声が相次いで見られました。
しかし、国土交通省自動車局自動車情報課の担当者は、「同日10時55分にはサーバーも回復し、自動車登録手続きが再開されています」と話すとおり、現在ではすでにシステムは復旧されています。
ただし、サーバーダウンの原因について前出の担当者は「原因はまだ追究中でわかっていません」と話しています。
また、サーバーダウンしていた際に自動車検査に通過したユーザーのなかには、その場で復旧を待っていた人も多い一方で、仕事などの時間の関係で後日改めて運輸支局に出向くことになったという人もいたようです。
窓口の対応は各運輸支局および陸運局に委ねられていたようですが、現場ではどのような方法が取られていたのでしょうか。
関東運輸局の担当者は、今回の窓口対応について以下のように話します。
「関東運輸局では、今回のシステム障害に応じて、特別に検査通過の証明書を発行するといったことはおこなっていません。
通常、自動車検査を通過すると『自動車検査票』に検査項目ごとの合格が記録されます。
その記録が15日間有効となっているため、検査から15日以内に再度窓口にて手続きをおこなえば、正常に自動車の登録をすることができます」
※ ※ ※
再度登録をおこなう際には、通常の自動車登録と同じように必要書類などを窓口に提出することが求められるので注意が必要です。
また、現在MOTASは復旧していますが、同時期にシステム障害が発生した「自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)」は、2021年10月1日14時30分時点でもまだ復旧の目処が立っていないようです。
OSSは、自動車登録手続きにおける税金や手数料の納付をインターネット上で一括しておこなえるサービスで、紙の手続きに比べ、スムーズに自動車の登録を進められることが特徴です。
OSSは、新車購入時などに一般的に利用されるものであるため、このままシステム障害が長引けば、新車購入時の納車日などに影響が出るかもしれません。
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