落ち葉はクルマの天敵! スリップ事故の原因に!? 落ち葉トラブルを回避する対処法とは

秋は美しい紅葉が楽しめるのが魅力ですが、この紅葉に付き物の落ち葉は、クルマにとって天敵なのです。落ち葉がいっぱいのなかでのドライブでの注意点やトラブルを回避するための対処法を調査しました。

落ち葉がスリップの原因に? どんなトラブルが起こりがち?

 暑かった夏が過ぎ、季節は秋へと移りつつあります。木々が色づくシーズンを迎え、美しい景色を楽しませてくれる紅葉でも、大量の落ち葉はクルマにとって天敵となるのです。

 また、秋は台風が発生する季節でもあり、強風にあおられた木から葉っぱが落ちてしまうことも考えられます。

 落ち葉が覆っている道路をドライブするとき、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。

落ち葉の上を走るときは要注意!
落ち葉の上を走るときは要注意!

 まず、都市部だけしか運転しないドライバーにとって、落ち葉が危険なイメージはあまりないかもしれませんが、じつはさまざまなトラブルの原因になることがあります。

 どんなトラブルが想定されるのか、ベテラン整備士 H氏に話を聞いてみました。

●クルマのスリップ

「大量の落ち葉がある路面は、非常に滑りやすいものです。これは落ち葉に含まれる油分が滲み出てくることが原因といわれています。

 とくに都心の市街地などにも多いイチョウの葉には油分が多く、雨などで濡れるとさらに油分が染み出し、タイヤのグリップ力を奪うことがあります。

 油分が滲み出た落ち葉は雪道より滑りやすいともいわれており、また乾いていても路面とタイヤの間に入り込むと摩擦力を奪われることでスリップする危険があります」

●側溝の目隠しとなり落輪

「峠道や山岳部には雨の排水用に側溝と呼ばれる溝が路肩に設置されています。これが落ち葉によって目隠しされているケースが多いです。

 通常は側溝に鉄格子などのフタがされているのですが、場所によっては外されていることもあり、運悪くハマってしまうケースもあります。

 落ち葉の吹き溜まった下に何があるのか分からないため、危険だといえます」

●落ち葉に隠された木の枝や石などを踏む

「落輪と同じく、落ち葉の吹き溜まりには、鋭利な枝や石などが隠れている場合があります。これを踏んでしまうと、タイヤはもちろんボディやアンダーフロアに損傷を与える危険があります。

 また、アンダーフロアやエキゾースト系を損傷させ、タイヤのサイドウォールが切れたりパンクする恐れもあります」

●塗装面や下回りを痛める

「速度が増すと落ち葉がボディを擦って、細かい傷がつきやすくなります。また濡れた落ち葉がボディにへばり付き、含まれる油分が汚れとなって固着してしまうこともあります。

 とくクルマの下回りは視認しにくい部分だけに放置したままでいると、サビの原因にもなります」

●ラジメーターの目詰まり

「エンジン搭載車は、走行中フロントから取り込んだ新鮮な空気を使いラジエーターなどでエンジンオイルや冷却水を冷やしていますが、このラジエーターの前を落ち葉が塞いでしまう、いわゆる目詰まり状態になることもあります。

 過ごしやすい気候なはずなのに、オーバーヒートを起こす可能性もあります」

※ ※ ※

 落ち葉が原因となるトラブルは意外にもたくさんあるようです。

 なかでもタイヤがグリップ力を失うスリップ事故になりやすく、コーナーで曲がり切れなかったり、ステアリングやブレーキが効かずに前走車に追突してしまうこともあり、とくに注意が必要です。

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