48歳の男子が「飛び出し注意」を呼びかけ! 全国各地で目撃される赤い服の「とび太くん」が誕生した理由
全国各地で目撃される赤い長袖と黄色い長ズボンを着る飛び出し人形こと「とび太くん」。どのような背景で誕生したのでしょうか。
2021年で48歳の「とび太くん」はなぜ誕生した?
道路脇から子供が飛び出してくる姿をかたどった看板を見たことがある人は多いかもしれません。
この子供をかたどった看板は、「とび太くん」や「飛び出し坊や」などと呼ばれていますが、なぜこのような人形が作られたのでしょうか。
全国の道路には飛び出し注意の看板が設置されており、その多くは赤いシャツと黄色いズボンの格好をした男の子の人形ではないでしょうか。
この飛び出し人形は、「とびだしくん」「とび太くん」という愛称で親しまれており、とくに滋賀県に多く設置されているといいます。
飛び出し人形が滋賀県で広まった理由を探ると、今より交通事故が多かった1970年代まで遡るようです。
飛び出し人形が生まれた経緯について、滋賀県東近江市社会福祉協議会の担当者は以下のように話します。
「『飛び出し人形』(誕生したとき時から私どもが配布し設置いただく際の呼び方)が誕生した1973年は、『交通戦争』と呼ばれるほどクルマが増えていた頃でもありました。
とくに本市(旧八日市市)は、名神高速道路のインターもあり工場誘致が進むなど開発が進んでいる時期でダンプカーなど大型車両が多く走っていました。
そのようななかで、子どもたちの交通事故が増え始め地域課題となっていました。
その課題に対応するため、目立って安価で大量に出来るものはないかと当時の(旧八日市市)社会福祉協議会の職員が看板屋さん(久田工芸)に相談したのがきっかけです」
今では、滋賀県の高速道路のパーキングエリア、サービスエリアのお土産コーナーで飛び出し人形のグッズが置いてあるほど、メジャーな存在となっているようです。
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SNSでは、「お膝元の滋賀県でとび太くんいっぱい見かけたー!」といったように、滋賀県で多く見かけるという声も多いなか、最近ではさまざまなバリエーションの飛び出し人形も増えているようです。
例えば、医者の格好や、学校の制服を着ていることや、自主制作された女の子バージョンの飛び出し人形も見られています。
滋賀県の久田工芸の飛び出し人形誕生から、今ではさまざまなタイプの飛び出し人形が見られており、それぞれの道路の飛び出し注意を促したユーモアある看板であるといえます。
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