トヨタ、新型ハイブリッド車から全固体電池を導入! 2020年代前半に市販化を目指す 世界初のナンバー付き走行も実現!
トヨタの電池、10年後に劣化90%実現目指す
ハイブリッド、EV、燃料電池車など、トヨタの駆動用電池の開発コンセプトは「安心」を最優先としています。
安全、長寿命、高品質、良品廉価、そして高性能という5つの要素をバランスさせて安全な電池を、ニーズがある場所に安定して提供していきます。
具体的には、安全については、電動車の利用状況によっては、電池本体(セル)が電解液成分の偏りによって発熱する場合があることがこれまでの実験で検証されたといいます。
そのため、電池の状況をブロック単位での監視や、総電圧の監視など、段階的かつ全体的に安全を確保する体制を強化しています。
また、電池の劣化については、2022年年央に発売予定の新型EV「bZ4X」では10年後の容量維持率を90%を目標に開発中です。
日産「リーフ」など一般的なEVは10年で劣化8割が目安といわれていますので、電池の劣化がさらに少なければ、ユーザーにとって直接的なメリットとなるリセールバリュー(下取り価格)も上がるでしょう。
また、電池のコスト削減についても積極的で、コストが高いコバルトやニッケルなどの電池材料を減らしたり、またはほかの材料に変えたり、製造プロセスをカイゼンすることで、電池単体でのコスト30%低減を目指します。
これと並行して、電費を30%カイゼンすることで、台当たりの電池コストをトータルで50%低減することを、2020年代後半を実現するといいます。
電池に関する投資については、総額1.5兆円のうち、約1兆円を製造ライン向けにあてます。
具体的には、2025年までに10本ほどの製造ライン、また2026年から2030年までは毎年10ライン以上の製造ラインを新設し、トータルで70本を計画しています。
こうした電池の量産体制が確立すれば、BEVの価格は一気にリーズナブルになる可能性があります。
2030年という大きな区切りに向けて、トヨタをはじめとした自動車メーカー各社の電動化シフトがこれから一気に加速しそうです。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
11年前 日産リーフが発売された時 《トヨタはすぐ全固体電池で発売する》と騒いでいた御用記者さん達【おめでとうございます】 ・・おっと、まだか発売は もう少し勉強してね 11年前は画期的であっても 今はもう改良対象ですよ
劣化9割って…
希望的観測が入り混じって表現が変になってますね、
容量維持率とか、性能維持率が9割と言いたいんでしょうけど、
劣化9割との表現じゃ逆に性能悪くなりますね。