なぜ偉い人の車は「黒塗りセダン」多い? 「高級感があるから」以外の理由とは
企業の役員車、各官庁や都道府県の公用車などでは「黒塗りセダン」が用いられることが多いですが、なぜ「黒塗り」が多いのでしょうか。「高級感があるから」以外の理由を探ってみました。
黒は高級感がある? 高級感があるのは黒?
大企業の社長などが乗る役員車や、知事や市長などが乗る公用車、つまり「エラい人」が乗るクルマの多くは、黒塗りのセダンが選ばれるのが通例です。
なぜ、「黒塗り」が「エラい人」のクルマの代名詞となったのでしょうか。
近年、SUVやミニバンが台頭したことで、かつてに比べて見ることが少なくなったのがセダンです。
しかし、そんなセダンがまだまだ主流といえるのが、大企業の社長などが乗る役員車だったり、知事や市長などが乗る公用車だったりという用途のクルマです。
なぜ、役員車や公用車にセダンが多いかといえば、やはり伝統と格式を重んじることがそうしたクルマには求められるからでしょう。
いまでこそクルマにはさまざまなボディタイプが登場していますが、かつては、FRレイアウトのセダンがもっとも普遍的な存在であり、必然的に「エラい人」が乗るクルマはセダンだったのです。
伝統と格式よりも実用性や合理性を重視する一般ユーザーの多くは、大人数乗車が可能なミニバンや、燃費のいいコンパクトカーを望むようになりますが、良いか悪いかは別として、「エラい人」のクルマは、セダンであることを望む傾向がいまでもあるようです。
では、そうした「エラい人」のクルマは、なぜ黒塗りなのでしょうか。もはや当たり前のことすぎてその由来を説明できる人は少ないかもしれません。
実際に、インターネットで調べてみても、「黒はフォーマルだから」「フォーマルな色は黒だから」といった程度の説明がなされていることがほとんどです。
もちろん、常識的にいえば、「黒=フォーマル」というのはわからないでもありません。しかし、「黒いからフォーマル、フォーマルだから黒」という循環論法のような説明は、キツネにつままれたように感じでモヤモヤが残ってしまいます。
しかし、日本や世界の文化を紐といて見ると、なぜ「エラい人」の乗るクルマに黒塗りが多いのかというヒントが見えてくるようです。
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