驚愕の2600万円で落札! ついにR33「スカイラインGT-R」も人気の火がついた

北米ではJDM(ジャパン・ドメスティック・マーケット)の日本車は人気が高いが、R33型の「スカイラインGT-R」にも注目が集まりつつある。ひと昔前の日本での中古車価格では考えられない価格で落札された1台を紹介しよう。

第2世代「スカイラインGT-R」は、どれもコレクターズアイテムに

 第2世代の日産「スカイラインGT-R」には、R32型/R33型/R34型があり、そのいずれもが日本車を代表するスポーツカーである。

 その3代にわたる第2世代GT-Rのなかで、新車発売時にもっとも大きなインパクトを与えたのは、R32型だった。通称「ハコスカGT-R」(PGC10型/」KPGC10型)が生産中止となり、次に登場した通称「ケンメリGT-R」(KPGC110型)は排出ガス規制の問題から発売後すぐに生産中止となって以来、ファンのみならず多くのクルマ好きから「次のGT-Rはいつ出るのか」と、待望論が寄せられていた。

 しかし、“ジャパン”(C210型)でも“ニューマン”(R30型)でも“セブンス”(R31型)でも、「GT-R」というモデルは登場しなかったのである。

2020年に日本からアメリカへ渡ったR33型「スカイラインGT-R」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
2020年に日本からアメリカへ渡ったR33型「スカイラインGT-R」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●かつては中古車市場で穴場だった「R33 GT-R」

 それだけにR32型でGT-Rが登場したときの衝撃は、GT-Rというネーミングにふさわしい最高峰のテクノロジーも含めて、非常に大きいものだった。

 当時のレースのレギュレーションに合わせて設定された排気量とツインターボを搭載したRB26DETT型直列6気筒エンジンや、トラクション性能とコーナリングを両立するアテーサE-TSトルクスプリット4WDシステムなど、その技術は当時の最高峰といっていいものである。

 R32型GT-Rのデビュー当初は、その速さや車重に対して、ブレーキのキャパシティが足りないという弱点もあったが、それものちに対策され、レースにおいては無敵の強さを誇っていた。海外におけるGT-Rの愛称「ゴジラ」は、その強さから与えられたものといえる。

 ところが、R32型が生産中止となり、次に登場したR33型GT-Rの評判は、新車当時芳しいものではなかった。それは、ベース車であるR33型スカイラインが大型化してしまったことが、大きな要因となっている。

 とくに、車室空間を広げるための、2615mmから2720mmへホイールベースを延長したことや、車両重量の増大が問題視されていた。しかし、機能面では、このR33型GT-Rは大きな進化を遂げていたのも事実である。

 R32型の弱点だったブレーキは、ブレンボ製キャリパーを標準装備とすることで改善し、アテーサE-TSシステムも次世代型へと進化している。エンジンマネージメントをするECUも進化をしており、重いといわれたボディも、剛性面ではR32型をはるかに凌ぐものとなっていた。

 それらのことから現在では、ノスタルジーという部分ではR32型に劣るものの、機能面での評価は高いものとなっている。

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