驚愕の2600万円で落札! ついにR33「スカイラインGT-R」も人気の火がついた

米国のオークションで落札された「R33 GT-R」の驚愕プライスとは

 近頃、日本でも再評価されているR33型GT-Rだが、アメリカ・モントレーで開催されたRMサザビーズオークションに登場することになった。

1995年式のR33型「スカイラインGT-R」の走行距離は4万6100km、外装や内装、エンジンルームなどの状態も良好(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
1995年式のR33型「スカイラインGT-R」の走行距離は4万6100km、外装や内装、エンジンルームなどの状態も良好(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「R33 GT-R」が再評価されている

 この個体は、日本で新車販売されたものである。ミッドナイトパープルのボディは新車当時の塗装のままで、エンジンやトランスミッションなども、新車当時のままを維持している。さらにホイールすら純正装着されていたものだ。

 ステアリング位置は、当然ながら右。日本で使われていたクルマが、2020年になってアメリカへと輸出されたもので、車検ステッカーや定期点検のシールなども、日本で使われていたときのままとなっている。

 このような日本仕様車のことを、アメリカではJDM(Japan Domestic Market)と呼んでいる。日本のカスタム好きがいうところの、US仕様やEU仕様と同じ、本国仕様という意味だ。アメリカのコレクターにとっては、右ハンドルであるというだけではなく、ステッカー類や180km/hのメーターなどは、憧れの本国仕様という位置づけのものとなっている。

 走行距離は、4万6100kmと、1995年という年式からすれば少ない方だ。外装や内装、エンジンルームなどの状態もいいため、落札予想価格は9万ドル(邦貨換算約990万円)から12万ドル(邦貨換算約1315万円)というものであった。

 ところが、現地時間2021年8月14日に開催されたオークションでの落札価格は、23万5200ドル(約2570万円)という、予想落札価格をはるかに上回るものとなった。

 これはR33 GT-Rが欲しいという人が多かったことに加えて、将来の値上がりを考えた投機目的の入札もあったのではないかと思われる。

 環境問題の面から、内燃機関を搭載した自動車がなくなっていく方向のいま、所有しておく意味のあるクルマのひとつとして、スカイラインGT-Rは認識されている。その証が、この高額での落札なのではないだろうか。

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