ベントレーが学生たちに職業体験の場を提供 自動車メーカーがなぜ?
COVID-19の影響で、従来の「実地」での就業体験の機会が制限されているなか、ベントレーモーターズはデジタルの代替手段を取り入れ、ソーシャルモビリティの慈善団体であるスピーカーズ・フォー・スクールと提携して、500人以上の若者にさまざまなバーチャル就業体験を提供することに成功した。
デジタルワークエクスペリエンス・プログラム
COVID-19の影響で、従来の「実地」での就業体験の機会が制限されているなかで、ベントレーとソーシャルモビリティの慈善団体であるスピーカーズ・フォー・スクールが2021年8月19日、デジタルワークエクスペリエンス・プログラムの立ち上げに成功したと発表した。
●ベントレーモーターズが導入したバーチャル就業体験とは
STEM分野(”Science,Technology,Engineering and Mathematics”科学・技術・工学・数学)に関心のある英国内の学生を対象としたこの職業体験は、エンジニアリングからデジタルまでさまざまな分野に焦点が当てられている。
そしてこの機会は、より多くの女子学生や英国籍以外の学生に自動車業界でのキャリアを考えてもらうことを目的としたアーリーキャリア支援プログラムの一環として、ベントレーのダイバーシティ&インクルージョンネットワークのスタッフがサポートしているという。
デジタルスキルに関する最近の職場体験セッションでは、ベントレーの社員が学生たちに「未来のクルマ」のデザインという課題を与えた。優勝したのは、トーキー・ガールズ・グラマースクールの13年生、イェン・リーさんのデザインである。
ベントレーモーターズのチームは、イェンさんの革新的なアプローチ、独創的なデザイン、細部にまで気を配りながら素早く作業する能力に、とくに感銘を受けることとなった。
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ベントレーのアーリーキャリアマネージャーであるトム・ラッセル氏は、この取り組みについて次のように説明する。
「バーチャルワークエクスペリエンスプログラムの利点は、私たちがチェシャー州クルーを拠点としていながら、スピーカーズ・フォー・スクールの協力により、全国の学生に機会を提供することができることです。
最初のセッションでは、カンブリア地方やトーキー地方の学生に、自動車業界やベントレーでのキャリアについての見識を伝えることができました。
アーリーキャリア支援は、私たちのダイバーシティ&インクルージョンプログラムの重要な部分であり、長期的には将来の人材パイプラインをより多様な候補者で満たすことを目標に、この業界での幅広い機会をより多くの人々にアピールすることを目的としています。
イェンさんのインサイトプログラムへの参加と受賞した自動車のデザインは、これまでベントレーを意識していなかったかもしれませんが、この業界で活躍する可能性を秘めた学生とつながることができたという素晴らしい例です」
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スピーカーズ・フォー・スクールCEOジェイソン・エルソム氏は次のように述べている。
「2020年3月より、スピーカーズ・フォー・スクールは、若者が目を見張るような職業体験ができる魅力的なバーチャルプラットフォームを提供しています。これは、パンデミックの影響で実際に仕事を体験する機会が減り、若者が新しいキャリアパスを模索したり、雇用主と直接つながることができなくなっていることから、より重要になっています。
ベントレーモーターズのようなトップ企業がスピーカーズ・フォー・スクールに参加し、教育の不平等をなくすという私たちのミッションに加わってくれたことを嬉しく思います。
より多くの企業がバーチャルワークエクスペリエンスプログラムに参加し、より多くの学校が登録して、英国中の若者の視野を広げることを願っています」
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デボン州トーキー出身のイェン・リーさん(18歳)は、次のように述べている。
「スピーカーズ・フォー・スクールがなければ、ベントレーモーターズで職場体験をすることはできなかったでしょうし、ビジネスについて学ぶことはとても楽しかったです。
クルマのデザインチャレンジはエキサイティングで、優勝して3Dモデルを受け取ったことを嬉しく思います」
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デボン州トーキーのキャリアリーダーであるゴードン・ネイバー氏は、「スピーカーズ・フォー・スクールを通じて、このような機会を得たことで、学校の外に存在する仕事の世界を生徒たちに見せることができました。
私はイェン・リーさんがベントレーでこのような素晴らしい機会を得たことを嬉しく思いますし、これまでは、このような貴重な機会を得ることができませんでした」と述べた。
なお、同デジタルワークエクスペリエンス・プログラムでは、英国内の学生を対象に、2021/22年度に500人以上の参加者を募集している。
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