来春発売! ついに日産新型「Z」全部お披露目! 伝統と最新の融合で全面刷新! 400馬力超え市販仕様をNYで世界初公開

日産は、新型「フェアレディZ(市販モデル)」を2021年8月17日に米国市場で世界初公開しました。先行して公開された北米仕様とは、どのようなクルマなのでしょうか。

世界初公開された「新型フェアレディZ」はどんなクルマ?

 2021年8月18日、日産は新型「フェアレディZ(市販モデル)」(以下新型Z)を米国・ニューヨークにて世界初公開しました。
 
 現行フェアレディZ(Z34型)は2008年に登場。2021年で13年目のフルモデルチェンジとなりますが、新型フェアレディZ(北米では「Z」)とはどのようなモデルなのでしょうか。

ついに出た! 新型フェアレディZがNYで世界初公開!(北米仕様)
ついに出た! 新型フェアレディZがNYで世界初公開!(北米仕様)

 1969年に初代フェアレディZ(S30型)が登場してから2019年で50周年を迎えています。

 S30型が発売された際、北米市場では「Z Car(ズィー・カー)」と呼ばれ、製造台数の多くは北米向けに輸出されるほどの人気となり大ヒットしたことで、英国のスポーツカーメーカーが北米市場から撤退したといわれています。
 
 その後、2代目(S130型/1978年)、3代目(Z31型/1983年)、4代目(Z32型/1989年)、5代目(Z33型/2002年)、6代目(Z34型/2008年)とモデルチェンジを繰り返して歴史と伝統を継承。

 そして、2020年5月28日におこなわれた「2019年度の決算報告」では、7代目となる次期型フェアレディZの開発が進められていることが明らかになり、同年9月16日に新型フェアレディZ(プロトタイプ/以下Zプロト)がオンライン上で公開されました。

 この際、新型Zのチーフプロダクトスペシャリストである田村宏志氏は「プロトと市販モデルのデザインは大きく変わらない」と説明。Zプロトのデザインは、日本のデザインチームが手掛けており、ボディシルエットやLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、S30型のデザインを彷彿とさせます。

 リアは、S30型やZ32型などいくつかの歴代Zが持つテールランプからインスピレーションを得たデザインテーマを現代風にアレンジ。

 より魅力的でZ特有のデザインに仕上がっているほか、そのテールランプはレイヤー形状に光り輝く美しくもハイテックで先進的な光の演出が特徴的です。

 なお、Zプロト発表時に日産自動車社長兼CEOの内田誠氏は次のように述べていました。

「ピュアスポーツカーのZは、日産のスピリットそのものです。そして今取り組んでいる事業構造改革ニッサンネクストの、とても重要なモデルでもあります。ニッサンネクストは、AからZ、つまり他がやらぬことをやる、私たちの姿勢を表しています」

※ ※ ※

 このように長い歴史を経て、今回新たに発表された新型「Z」のデザインテーマは「伝統と最新技術の融合」です。

 洗練されたエクステリアと、歴代の「Z」へのオマージュを感じさせるデザインを特徴としています。

 また、前述のS30型やZ32型以外にも「Performance」グレードには、リアの浮き上がりを抑えるリアスポイラーを採用しました。フロントスポイラーには、「GT-R」の開発で培ったノウハウが活かされています。

 日産のグローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は、「デザイナー達は、多くの『Z』オーナーの声に耳を傾け、歴代『Z』の成功の秘訣を探りながら、数え切れないほどのスケッチを重ねました。そして、新型『Z』には、過去から未来へとつながるデザインを採用しました」と語っています。

 インテリアでは、センターコンソールが3つのエリアに分かれており、インストルメントパネル上の3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)は、ドライバーが見やすい位置に配置。

 シートは、GT-Rの開発で培ったノウハウを活かし、ホールド性とフィット感を向上しています。シートバックにスエードを多用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制します。

 新型Z(北米仕様)は、「Sport」と「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」がラインナップ。

 両グレードとも最高出力405ps、最大トルク350lb-ftの新開発3リッターV6ツインターボエンジンが搭載され、6速MTまたは新開発の9速ATを選択できます。

 また、「Proto Spec」には、専用の黄色いブレーキキャリパー(Zロゴ付)、ブロンズカラーのアルミホイール、黄色がアクセントの本革シートと、黄色のステッチをインテリアの随所に採用しました。

 なお、ボディサイズは全長172.4インチ(約4379mm)×全幅72.6インチ(約1844mm)×全高51.8インチ(約1316mm)、ホイールベース100.4インチ(約2550mm)となっています。

 前出の田村宏志氏は、新型Zについて、次のように述べています。

「目指したのは、史上最高の『Z』をつくることでした。これまで『Z』は常に進化し、人の本能を刺激することで、ワクワクするドライビングを提供し続けてきました。

 新型『Z』は、パワフルで俊敏なだけでなく、ドライバーとの一体感をさらに高め、最高の『ダンスパートナー』となることを目指しました」

※ ※ ※

 Zは、これまでに180万台以上を販売し、世界でもっとも売れているスポーツカーのひとつとなっています。

 新型Zは、魅力的なスタイリングと先進技術を採用し、歴代モデルと同様の手が届くスポーツカーとして、日本では2021年冬に発表、米国では2022年春に発売を予定しています。

 今後、日本仕様の詳細や北米仕様の価格などは順次明らかになっていくようです。

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2件のコメント

  1. 若い頃S130に乗っていたので、いつかはまた自分のものにしたいという思いがあったが、とても残念なデザインだ。単調な線と面で美しくない。新しくもなくノスタルジックでもない。運転余命は長くないので次を待っていられないのでがっかり。

  2. 私はこのデザインとても好きだ。
    ぜひともオレンジ/黒(マンハッタンカラー)で人生最後の車として手に入れたい…。
    きっとこれが私の最後のこれからの目標となるだろう。
    排気量も3リッターと一般人が手を出せるギリギリのサイズだし、ほぼほぼいうことないんじゃないだろうか?
    内燃機関に乗る機会としてもきっとこれが最後になるだろうし、締めくくりにとてもセンセーショナルでかつ原点回帰。最高だと思う。
    頑張って生き抜こう…そして手に入れたい…。

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