なぜタクシーは「プロパンガス」で走る? 一般車と違うLPG車を採用する訳

タクシーの多くがガソリン車やディーゼル車ではなくプロパンガスを燃料とするLPG車となっています。一般車ではガソリン車などが主流なのに対し、タクシーではプロパンガスで走るクルマが多いのはなぜなのでしょうか。

タクシーの多くがプロパンガスで走るLPG車の理由は?

 街中で多く見かけるタクシーですが、一般車と同じようなガソリンや軽油ではなく、LPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)が燃料として使用されています。

 一般的には家庭でも使用されているプロパンガスと同じものですが、なぜタクシーはLPG車を用いることが多いのでしょうか。

なぜタクシーではプロパンガスを燃料とするLPG車が多いのか
なぜタクシーではプロパンガスを燃料とするLPG車が多いのか

 国内で使われているLPG車の主なシステムは、燃料であるLPガスを気体にし、インジェクターでエンジンに供給しています。

 しかし、ガソリン車も燃料となるガソリンを空気と混ぜた混合気にしてエンジン内部に送り込んでいるため、エンジンの基本構造や車体そのものについてはLPG車もガソリン車もそれほど違いはありません。

 このため、通常のガソリン車であってもLPG用の燃料タンクと配管、そしてインジェクターを追加で取り付けることによって、LPGでもガソリンでも走ることが可能なバイフューエル(ガソリン、LPG併用)仕様に改造することも可能とされています。

 タクシーにLPG車が多い理由ついて、日本交通株式会社の広報担当者は以下のように話します。

「まず燃料費がガソリンや軽油に比べて安価なことが挙げられます。

 ガソリンに比べると燃料費が半分程度で済むので、走行距離が多いタクシーでは燃料コストの削減効果は大きいです。

 さらに、二酸化炭素やディーゼル車で問題になる窒素酸化物(NOx)の排出量も少なく、環境にも優しいです。

 台数の多いタクシーでは環境負荷を減らす効果は大きいといえます」

 実際に、日本自動車輸送技術協会が測定した2006年度石油ガス構造改善調査では、ガソリン車とLPG車を走行した際のCO2削減の比較では、ガソリン車では245.6g/kmのところLPG車では212.7g/kmとなっており、13.4%削減できるということが分かります。

 また、LPG車では騒音や振動も少ないといわれています。

 これは、日本自動車研究所委託調査がおこなったトラックでの車外騒音比較でも、ディーゼル車とLPGトラックを比べた際、LPGトラックのほうが騒音が少ないということが分かっています。

 さらにそれぞれの燃料価格は石油情報センターによると、レギュラーガソリンが158.5円、軽油が138.4円(ともに2021年8月10日時点の全国平均)。

 LPGガスは、同年7月10日時点の全国平均が97.2円とガソリンや軽油との価格差が大く、一般車と比べると長距離を走行するタクシーにとってコストメリットは大きいといえるでしょう。

 一方、デメリットについて前出の広報担当者は以下のように話します。

「デメリットとしてはLPGの燃料タンクは6年ごとに検査があり、場合によっては交換しなければならないのでガソリン車に比べてメンテナンス費用はかかります。

 もし、自家用車をLPG仕様に改造すると、当然改造費用もかかりますし、LPGの燃料タンクは大きいので荷室が狭くなります。

 また、ガソリンスタンドに比べてLPGのステーションが少ないので、やや不便と感じます」

 ガソリンスタンドの数と比べると燃料を入れる場所が少ないのはデメリットといえますが、一般社団法人全国LPガス協会では、LPガス自動車を使っている人が導入を検討している人に向けて「LPガススタンドマップ」を開設しており、日本全国1500か所が確認出来ます。

 そこまで数が多くはないものの、不便にならないようさまざまな工夫がされているといえます。

 また、最新のタクシーではLPGだけでなく、ガソリン車の場合と同様にモーターを組み合わせたLPGハイブリッド車としてトヨタ「ジャパンタクシー」が登場するなど、LPG車は進化し続けているようです。

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コメント

2件のコメント

  1. だいたいしかあっていない。
    よく間違いや憶測がありましてや取材先の選択もセンスないな。
    あまり世間に出せるものとはいえないかな。

    • 正しい事を教えて下さい。