【18台限定】フェラーリをワイドボディに! ノビテックが「812GTS」を大胆カスタマイズ
ノビテックがフェラーリを大胆にカスタマイズ。最新作は「812GTS」がベースで18台限定だ。シュトロゼックがデザインした「812GTS N-LARGO」を解説する。
シュトロゼックがデザインしたワイドボディ
ノビテックのチューニングモデルのなかでも特別な存在ともいえる「N-LARGO」ブランドから、またもやニューモデルが発表された。今回ベースとされたのは、フェラーリがシリーズモデルとして久々に復活させた、12気筒オープンの「812GTS」である。ノビテックではそれをベースに18台のNラルゴブランド車を製作する計画を立てている。
●ノーマルとはまったく違うオーラを放つボディワーク
すでにノビテックからは、クーペ仕様の「F8トリブート」を素材にしたNラルゴ仕様が発表されているが、このGTSでも最大の特徴となったのは、2111mmにまで拡大されたワイドボディだ。
デザイナーは、F8トリブートと同様にビットリオ・シュトロゼック。もちろんこのボディワークは、単に人目を引くだけではなく、風洞実験で最大の空力効率が得られるように調整されたものであるという。
Nラルゴによるすべてのパーツは、大胆で、かつパワフルな印象を与えるだけではなく、軽量化においても大きなメリットを持っている。すべてのパーツは軽量で高強度なカーボン素材によって製作されており、ノビテックとシュトロゼックはその見事なスタイリングのみならず、卓越した表面品質と完璧なフィット感も非常に重要視したという。
実際に812GTS Nラルゴの画像を見ると、完璧なデザインのスイープフェンダーフレアーが、オリジナルのボディにシームレスに接合され、新しくデザインされたフェンダーは全幅をトータルで140mm拡大していることが分かる。
現在のシングルシーターF1マシンと同様に、前輪の後方と後輪のアーチの間には垂直のバージボードが組み合わされており、これもまたエアロダイナミクスを向上させる策のひとつとなっている。
フロントマスクも特徴的なデザインへと変化した。風洞実験で最適化されたそれは、これも新デザインのリアスポイラー、そしてリアディフューザーとともにダウンフォースを大幅に高めている。エグゾーストシステムは4本出しの110mm径パイプが採用されている。
フードやサイドミラー、テールライトの周囲にあるネイキッドカーボンのアドオンパーツも、さらにスポーティな印象を812GTS Nラルゴに与えている。
前後のホイールは、アメリカVossen製の5つの繊細なツインスポークとセンターロックを備えるノビテック「NF 10NL」ホイールだ。フロントが21インチ、リアが22インチサイズで、タイヤは各々275/30ZR21、335/25ZR22サイズが組み合わせられる。
サスペンションには35mmのローダウン可能なノビテック製スポーツサスペンションを装備。その一方で油圧式のフロントリフトシステムも装備し、こちらは40mm車高を上げることが可能だ。
フロントに搭載される6.5リッターV型12気筒エンジンは、フェラーリにとって最後の自然吸気V12になるとも噂されているが、ノビテックはこのエンジン本体に手を加えることなく、複数のエグゾーストシステムを設定することで、最大40psのエクストラを得ることに成功した。これは、ノビテック製の高性能エグゾーストシステムと、100セルスポーツ触媒の組み合わせによるものである。これらの技術により、最終的に最高出力840ps、最大トルク751Nmにまで高められた。
注目の運動性能は、0-100km/h加速2.8秒、最高速は345km/hを達成。ノビテックではさらにNラルゴ専用のインテリア アポイントメントも提供しており、世界最高レベルのテクニックで仕上げられた、完全オーダーメイドのレザーとアルカンターラを用いて、コックピットをアレンジすることもできる。
ノビテックのNラルゴシリーズは、その将来も大いに期待できるブランドだ。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。