トヨタ新型「アクア」最速試乗! ヤリスとは全く違う! 新世代ハイブリッド車の実力とは
2021年7月19日に発売されたトヨタ新型「アクア」。さまざまな部分が進化していますが、同じトヨタのコンパクトカー「ヤリス」とどのような差別化が出来ているのでしょうか。また、「走り/乗り心地」はどのような進化を遂げたのでしょうか。
新型アクアは街中で凄い!
2代目に進化したトヨタ「アクア」。初代は「プリウス」と並んで「ハイブリッドを身近にする」存在として高い評価を得たのはもちろん、短期間でクラウン/カローラと並ぶようなブランドバリューも手に入れました。
筆者(山本シンヤ)は2代目の登場を歓ぶ一方で、ハイブリッドも設定するヤリスが存在する今、「アクアの価値はどこにあるのか?」といった心配があったのも事実です。
しかし、実際に試乗をしてホッとしました。今回はその理由を含めて紹介していきたいと思います。
エクステリアは「一目でアクアとわかる」シルエットですが、新型アクアとして「大人っぽさ」をプラス。
優しさが増したフロント(目ヂカラ強し)、シャープさよりも質の良さが増したサイド、そしてクビレがグラマラスなリアなどから、決して華美ではありませんが「いい物感」が高いと思いました。
ただ、16インチのアルミホイールはまだしも、15インチのホイールキャップは少々事務的な印象もあります。
インテリアは最新のトヨタデザインを踏襲しながらも、スイッチ類が必要最小限かつ機能的、センターモニターが視界を遮らない絶妙な位置にレイアウト、電子シフト採用でスッキリしたセンターコンソール周りなども相まって、よりシンプル、よりクリーンなイメージに仕上がっています。
インパネセンターは最上級グレード「Z」の10.5インチ+専用エアコンパネルのスマートなデザインがいいよねと思う一方、「G」や「X」グレードなどに採用される「ヤリス」と共通のエアコンパネルの直感操作の良さも捨てがたいなと感じました。
新型アクアは「質感にもかなりこだわった」といいます。そこに関しては実際に見て・触って納得ですが、欲をいえばハードプラスチック部のシボにもう少し工夫あるとさらにレベルアップできると感じました。
個人的に気になったのはピアノブラック加飾の多用で、むしろ最上級の「Z」に採用のスモークブロンズ加飾のほうがインテリアの調和という意味ではマッチしているように思います。
フロントシートはZ/Gに電動シートをオプション設定しています。「ヤリスクロス」で初採用されコンパクトカーに適した軽量設計が特徴ですが、ヤリスクロスでは操作音や操作感(アソビが多い)など気になる点もあったのですが、新型アクア用はその辺りが早くもカイゼンされており、今まで以上におススメできます。
居住性の高さもアクアの特徴のひとつで、ヤリス+50mmのホイールベース2600mmはリアの足元スペースに大きく寄与しています。
実際に身長180cmの人がフロントシートの調整をした状態でリアシートに座ってみましたが、足元スペースは拳2個分の余裕があります。
ただ、人によってはシートバックが少し立気味に感じるかもしれないので、リクライニング機構があってもいいように感じました。
運転支援システムは最新のTSS(トヨタ・セーフティ・センス)を搭載。プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシストをはじめとする5つの先進機能でドライバーをサポートしますが、嬉しいのはレーダークルーズコントロールが全車速追機能付とヤリスよりもレベルアップしている点です。
ちなみに停止保持は3分間で、それ以上だと電子シフトを活かし自動でPレンジしてくれるそうです。
さらにヤリスで話題となったアドバンスドパークも電子シフトを活かし、ステアリグ/アクセル/ブレーキ操作に加えてシフト操作も自動。実際に試してみましたが、相変わらず素早く正確な駐車はお見事です。
そんなに静かじゃないのによくここまで書けるね
もはやこのクラスはノート一択じゃないのかな。
新しい何かが全く感じられない。トヨタの慢心が作り上げた車。