「アヴェンタドール」を大胆カスタム! 「フーバー・エラ」第1号車が旧ベッカム邸で納車
ランボルギーニの自然吸気V12エンジンを搭載するモデルに敬意を表した「フーバー・エラ」の第1号車が納車された。
旧ベッカム邸で納車された「フーバー・エラ」の正体は?
2011年に発売されたランボルギーニ「アヴェンタドール」は、2021年内での生産終了が発表されている。そのアヴェンタドールをベースに、最新のボディパーツを組み込んだモデルを、英国のコーチビルダーである「Huber(フーバー)」が発表した。
●フェルッチオの甥、ファビオ氏も駆けつけた
「Huber Era(フーバー・エラ)」と名づけられたこのモデルは、Era(時代)という言葉の意味からもわかるように、自然吸気V12エンジンを搭載するランボルギーニの伝統に対する敬意を表すものだ。限定21台分のみ生産される前後のバンパーユニットはカーボン製で、同じくカーボン製のトランクフードも用意されている。
「このEraは、2011年に発売されたアヴェンタドールがどれほど称賛されていたかを思い出させてくれるはずです」と語ったのは、フーバー社の創始者であるショーン・ピーター・フーバー氏だ。
その第1号車の納車式は、英国ハーコーシャー州にある、プライベートな自動車コレクション「ロウニーベリー・ハウス」でおこなわれた。このロウニーベリー・ハウスは、サッカーのイングランド代表としても活躍したデイビッド・ベッカム夫妻の旧邸としても知られている。
第1号車のオーナーとなったのは、ランボルギーニ・クラブUKのメンバーセクレタリーであり、カーコミュニティ「Petrolheadonism」の創設者でもあるシーロ・チャンピ氏だ。
さらにこの納車式には、このエラのフォルムに感銘を受けたひとりとして、アウトモビリ・ランボルギーニの創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニの甥、ファビオ・ランボルギーニ氏も出席した。
フーバー社は、初心にかえることを大切にするコレクターや、自動車愛好家の新しいコミュニティを築くことを使命としているブランドだ。その歴史は浅いが、ファビオ氏も認めるランボルギーニのデザイン面での新解釈は、注目に値するものといっていいだろう。
●エンブレムは、ファイティングブルからフーバーへ
アヴェンタドールをベースとしながらも、あくまでフーバー・エラとして発売されるこのモデルは、エンブレムがランボルギーニからフーバーへと変更されている。
限定生産となるバンパーユニットの価格は、3万ユーロ(約390万円)。フーバー社の英国代理店であるスーパーカー・サービス社の創業者、ラジ・シン氏は次のようにコメントしている。
「創業してから11年の歴史のなかで、『LP-700-4』シャシに、これほどまでに調和したデザインの新車はなかった」
スーパーカーサービス社はエラの販売をおこなうとともに、世界中のユーザーへのオプションとして、また品質管理を保証するために、ユーザーの地元でエラを組み立てるフライング・サービスパートナーでもある。
おそらく、自然吸気のV型12気筒エンジンを純粋なパワーソースとするランボルギーニの新型車は、今後登場することはないだろう。
しかしその味わい、運転しているときのフィーリングを10年後、20年後にも楽しみたいという人は多いはず。レストモッドというには新しすぎるが、少しでも長くアヴェンタドールを維持していきたい人にとっての選択肢のひとつとして、フーバーというブランドは、憶えておいて損はないだろう。
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