三菱自が2年ぶり黒字で「トライトン」日本復活論が再燃か!? 新型「アウトランダーPHEV」の完成度にも期待の声
三菱自動車が2021年7月27日に公表した2021年第一四半期(4月から6月)の決算は純利益が61億円の黒字となり、前年同期の1762億円の赤字から大幅に回復しました。そんな三菱において、今後日本で登場が期待されるモデルとはどんなクルマなのでしょうか。
海外専売の「トライトン」国内復活となるか?
三菱自動車(以下、三菱)が2年ぶりに黒字に転換しました。この勢いで、日本国内でも一気に三菱復活の兆しが見えてくるのでしょうか。キーポイントは、ふたつのモデルだと思います。ひとつはピックアップトラックの「トライトン」。もうひとつはSUVの新型「アウトランダーPHEV」です。
まずは、三菱の黒字転換の実態から詳しく見ていきます。
三菱が2021年7月27日に公表した、2021年度 第1四半期決算報告によりますと、2021年4月から6月のグローバルでの販売台数は前期比65%増の23万台まで回復。
売り上げ高は前期比でほぼ2倍におよぶ88%増の4319億円となり、当期純利益も前期比の1762億円の赤字から61億円の黒字となりました。
2020年第1四半期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が中国市場を除き世界各地に及んだ時期でした。
また、三菱にとって2020年の前半から中盤は、ルノー・日産・三菱アライアンスのなかで、車種、技術、そして製造販売する国や地域による“リーダーとフォロワー”という考え方を強化するための準備期間でもありました。
ところが、蓋を開けてみると、三菱が得意とするアセアン市場で販売台数は2.2倍の58万台まで一気に回復を成し遂げたのです。
国別での内訳は、タイ、インドネシア、フィリピン、そしてベトナムと各国で軒並み販売台数増となっており、なかでもインドネシアは前期比の5.2倍という急激な伸びを見せています。
背景には、インドネシアの国民車的な存在で需要が高いMPV(マルチパーパスヴィークル)の「エクスパンダ―」が、一部税金が免税されることで販売が好調なこと。
さらに、インドネシアでは鉱山開発が急激に進んでいるため、そこでの“働くクルマ”としてピックアップトラックのトライトンが売れているのです。
三菱の決算資料に描かれた、ゴツゴツした岩場を走破するトライトンの強靭な姿が印象的です。また、昨今の三菱各モデルが採用している押し出し感の強いフロントマスクが、実に精悍な雰囲気で「日本でも、復活して欲しいものだ」と素直に思いました。
そして、復活の可能性は十分にあるのではないでしょうか。なぜならば、日本では今、トヨタ「ハイラックス」が前年比2倍となる好調な販売を続けているからです。
ハイラックスは2017年に13年ぶりに日本復活となった、全数がタイからの輸入車です。
直近ではキャンプなどのアウトドアブームに後押しされ、ハードユースが可能な本格派四駆の仲間として、本来は商用車である日本国内で唯一のピックアップトラックとして注目が集まり、とくに20代から30代でハイラックスユーザーが一気に増えてきているのです。
一方、トライトンは初代が2006年から2011年までタイから輸入され日本国内で販売されましたが、当時の需要は限定的でした。時代が変わり、ハイラックス独り勝ちとなった日本市場で、いまこそトライトン復活のタイミングなのではないでしょうか。
トライトンが、オフロード系ミニバンとして国内唯一無二の存在として高い人気を誇る「デリカD:5」との良き相棒になることは間違いありません。
ピックアップトラックが減った理由はなぜなのでしょうか。そのメリットとデメリットを考えると、分かりやすいでしょう。
まずメリットは、運転感覚が乗用車に近いことです。全高は大半の車種が1550mm以下に収まり、高速道路や曲がりくねった峠道でも左右に振られにくいです。
荷台の高さも低めに抑えられているので、荷物の積み降ろしも容易です。
昨今の本格派オフロード車人気やキャンプ人気に乗じない手は無いだろうに、
せっかくいいモノあるのにもったいない
限定でも良いから日本でも売るべきだよ
他にもパジェロスポーツもあるぜよ