トヨタ新型「ランクル」発表前に早くも約2万台受注と大人気! ユーザーが関心を寄せるポイントとは
2021年6月にワールドプレミアとなったトヨタ新型「ランドクルーザー(300系)」。日本では2021年7月上旬から先行予約が開始されていますが、同月中旬にはオーダーストップになるほどの人気だといいます。では、ユーザーはどのような反響を寄せているのでしょうか。
トヨタ新型ランドクルーザー、正式発表前にすでに受注停止?
2021年は、トヨタ「ランドクルーザー」の前身であるトヨタ「ジープBJ型」が誕生してから70年目の年にあたることもあって、ランクルファンの間では何かと盛り上がりを見せています。
その節目に、日本での正式発表が目前に迫っているトヨタ新型「ランドクルーザー(300系)」は14年ぶりのフルモデチェンジとなりますが、すでに先行予約時点で受注停止となっているといいます。早くも高い人気となる300系とはどのようなモデルなのでしょうか。
200系の後継モデルである新型(以下300系)は、デザイン的には進化、キープコンセプト、原点回帰のすべてが感じられるものです。
ランドクルーザーの原点は、アメリカのジープを模倣したミリタリーカーでしたが、40系の北米市場での成功がそのバリエーションを増やすことに繋がりました。
とくに1967年に登場した55型は、ランドクルーザーの現在の方向性を決めた記念すべきモデルです。
四輪駆動車の市場では、ジープやランドローバー、そしてランドクルーザー40系に代表される質実剛健なワークスホースが求められる一方で、より快適な移動が追求されたワゴン系モデルが人気を博すようになっていきました。
ジープ「ワゴニア」などが市場を開拓し、それに刺激されるようにランドクルーザーも1967年に55型を発表します。
その後のライバルとなるランドローバー「レンジローバー」の登場が1970年のことですから、コンセプトとしてはかなり早い時期に考えられたモデルであったことが分かります。
55型、56型は非常にユニークなデザインを持っていました。40系のヘビーデューティなデザインと、ワゴンのソフトなデザインを巧みに融合。
その愛嬌のあるマスクデザインから、北米ユーザーからは「ムース(ヘラジカ)」の愛称で親しまれ、現在でも名車の誉れ高いレアモデルとして愛されています。
その後、ランドクルーザーはワークホース系を70系に、快適ワゴン系は60系へと体系をはっきりと分けて、さらに70系とワゴンを融合した「ランドクルーザープラド」を誕生させています。
300系への流れを作ったのは55/56型ですが、そのコンセプトを確立させたのは60系です。
とくに後期モデルのHJ61Vは、その後の80系、100系、200系に繋がるコンセプトとデザインを確立したモデルでした。
300系のエクステリアデザインを見ると、標準ラインのフロントのスリットやフェンダーの形状には55/56型、ヘッドライトやグリルには100系、200系の意匠を見て取ることができ、「GRスポーツ」のデザインは60系後期モデルを彷彿とさせます。
噂によれば、300系はその開発行程において、エクステリアデザインをやり直したと聞きます。
開発初期のデザインは分かりませんが、結果的にランドクルーザーの原点に回帰しつつ、優れたDNAを現代流に昇華させた秀逸なデザインになったのではないでしょうか。
さて、まだ日本では正式発表前の300系ですが、2021年7月中頃にはすでに受注停止となっています。
現状では納車1年以上待ちともいわれていることから、日本のユーザーの評価も上々のようです。
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