スズキ「キャリイ」排気量2倍仕様で人気獲得? 全長も4m超で投入される海外独自モデルとは
2021年上半期にフィリピンでもっとも販売台数の多かったスズキ車は「キャリイ」になったと、スズキのフィリピン法人が発表しました。日本で販売されるキャリイとどんな違いがあるのでしょうか。
日本仕様とは異なる独自仕様のキャリイ
スズキのフィリピン法人は、2021年上半期(1月から6月)に同国内で販売されたスズキ車の車種別販売台数トップ3を発表しました。日本では耳馴染みのない車種も複数あるといいますが、いったいどんな車種が売れているのでしょうか。
販売車種トップ3にランクインしたのは、3位が「ディザイア」(全体の18.4%)、2位が「エルティガ」(19.6%)、そして1位が「キャリイ」(19.9%)です。
スズキはフィリピンで10車種以上のモデルをラインナップしますが、前述の3車種だけで販売台数の50%以上を占める計算となります。
ディザイアは、日本でも知名度の高い「スイフト」を4ドアセダン化したモデルで、ボディサイズは全長3995mm×全幅1735mm×全高1515mm。全長は4mを切るコンパクトサイズとなっているものの、全幅は日本の5ナンバー枠を超える設定です。価格は54万9900ペソ(日本円換算で約118万円)からとなっています。
エルティガは、海外専売車となるMPV(日本でいうミニバン)。全長4395mm×全幅1735mm×全高1690mmという扱いやすいボディサイズのなかに、3列シートを装備します。価格は73万8000ペソ(約159万円)からです。
そして1位のキャリイは、車名自体は日本でも知られるクルマではあるものの、660ccエンジンを搭載する軽トラックの日本仕様とは異なり、専用ボディに1.5リッターエンジンを搭載するグローバルモデルのトラックとなります。
現行モデルは2019年4月にインドネシアで登場し、フィリピンでは2019年9月に発表されました。
ボディサイズは全長4195mm×全幅1765mm×全高1910mmと、エンジン同様に軽自動車枠を超えた大きさです。価格は53万9000ペソ(約116万円)に設定されます。
キャリイは日本のみならず、独自仕様で展開される海外においても幅広いユーザーに支持されています。
それではここでクイズです。
スズキが日本と海外の両方でキャリイシリーズとして現在も使用する車種名は、次のうちどれでしょうか。
【1】スーパーキャリイ
【2】ウルトラキャリイ
【3】キャリイカスタム
※ ※ ※
正解は【1】の「スーパーキャリイ」です。
日本で現行モデルとして販売されるスーパーキャリイは、軽トラックのキャリイをベースにキャビンを後方へ拡大したことで、広い室内空間を実現したモデルです。
一方、インドなどの海外市場でもスーパーキャリイとしてラインナップされる事例がありますが、日本と海外のスーパーキャリイは異なるボディを持つ別車種です。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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