高級なだけじゃなく走りもイケてる! スポーティな国産大型セダン5選
超ド級なエンジンを搭載したモデルと、今もMTを設定するスポーツセダンとは?
●レクサス「GS F」
前出のアリストはレクサスブランドから「GS」の名で、北米や欧州でも販売されました。2005年からは、日本でもレクサスの展開が始まり、アリストは廃止され3代目GSが登場。
そして、2015年には4代目GSをベースとしたハイパフォーマンスモデルの「GS F」がラインナップされました。
GS Fのコンセプトはサーキット走行も可能なラグジュアリーカーというもので、外装にはカーボンファイバー製のエアロパーツが装着されて軽量化と空力性能を高め、シャシ剛性のアップと強化されたサスペンションとブレーキを装着。
エンジンは「LC500」や「RC F」にも搭載される5リッターV型8気筒自然吸気で、最高出力は477馬力を発揮し後輪のみで路面に伝えました。
組み合わされるトランスミッションは8速ATで、DCTに匹敵する最短0.1秒の変速を実現しており、ダイレクトな応答性によって本格的なスポーツドライビングを可能としています。
GS Fは一般道ではなめらかに走り、ドライブモードを切り替えればワインディングロード、さらにサーキット走行にも対応できるハイパフォーマンスセダンでしたが、残念ながら2020年9月に、ベースのGSとともに生産を終了しました。
●マツダ「マツダ6」
現在、マツダのラインナップは「CXシリーズ」に代表されるSUVが主力ですが、フラッグシップモデルとして「マツダ6」が存在します。
マツダ6は2012年にデビューした3代目「アテンザ」が前身で、2019年8月からグローバルで車名を統一したことを受けてマツダ6に改名。
ボディバリエーションはセダンとステーションワゴンで、ボディサイズは全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mm(セダン)と大柄ながら、この大きさを生かした流麗なフォルムが特徴です。
パワーユニットは、最高出力156馬力の2リッター直列4気筒自然吸気、190馬力の2.5リッター直列4気筒自然吸気、230馬力の2.5リッター直列4気筒ターボ、そして190馬力を発揮する2.2リッター直列4気筒ターボディーゼルをラインナップ。
トランスミッションは6速ATに加えディーゼル車には6速MTが設定されるなど、ラグジュアリーカーながらスポーツマインドあふれ、まさにマツダならではといえます。
また、マツダ独自の車両姿勢制御技術である「Gベクタリング コントロール」や、多彩な先進安全技術も標準で搭載されるなど、優れた動力性能も相まったフラッグシップにふさわしいモデルです。
なお、マツダ6は誕生からすでに10年を迎えようとしており、次期型の登場も近いと予想されています。
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高性能なセダンは欧州車を中心にラインナップが豊富です。しかし、今後は電動化が避けられない状況なため、生粋のエンジン車は減少していくのは必至でしょう。
いくら環境性能が向上したとはいえ、数百馬力のエンジンを搭載したモデルは燃費が悪い=CO2排出量が多いため、新規での発売はますます難しくなります。
高額なモデルが中心ですが高性能なエンジンを搭載したセダンを手に入れるなら、急いだ方がいいかもしれません。
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