ポルシェ「959」復活!? ゲンバラJrが仕掛けるオフロード・スーパーカーの野望とは
ポルシェのチューナーとして一時代を築き上げたウーヴェ・ゲンバラの息子が、オフロード・スーパーカーを構想中。どのようなプロジェクトなのだろうか。
オン/オフ選ばないスーパーカー構想
2021年7月第3週、ドイツの新興メーカーであるマルク・フィリップ・ゲンバラ社(MARC PHILIPP GEMBALLA GmbH)が、「プロジェクト・サンドボックス(Project Sandbox)」を初公開する予定だ。
ここで、「おや?」と思った人は鋭い。ゲンバラといえば、ドイツ・シュツットガルトに本拠を置く、老舗チューニングブランドである。しかし、そのゲンバラと、このマルク・フィリップ・ゲンバラ社は、別の会社であって、法人としての関係は一切ないようである。
しかし、創業者であるマルク・フィリップ・ゲンバラ氏と、ゲンバラ創業者のウーヴェ・ゲンバラ氏は、実の親子であった。
●マルク・フィリップ・ゲンバラ氏とはこんな人
現在27歳のマルク・フィリップ・ゲンバラ氏は、父であるウーヴェ・ゲンバラ氏の影響で、常にスポーツカーが身近にある環境で育った。
小さいころからスポーツカーや自動車への情熱を抱いていたマルク・フィリップ・ゲンバラ氏は、大学でビジネスを学んだあと、アストンマーティンやメルセデス・ベンツ、ポルシェといったメーカーで働いたのち、2021年にマルク・フィリップ・ゲンバラ社を創業。その最初のプロジェクトが、このサンドボックスとなる。
マルク・フィリップ・ゲンバラ氏は、サンドボックスの開発に当たって次のようにコメントしている。
「チューニングは自動車メーカー自身がおこなうようになり、馬力勝負が終わったいま、今後数十年にわたって成功する会社を作るためには、顧客のために特別なものをつくる必要がある」
●オフロード・スーパーカーという新ジャンル
この最初のプロジェクトには、サスペンションメーカーのKWオートモーティブ、エンジンスペシャリストのRUFオートモーティブ、エキゾーストシステムのアクラポビッチ、エンジニアリングパートナーのVELAパフォーマンス、エアロダイナミクスエンジニアリングのKLKモータースポーツ、タイヤメーカーのミシュランといった企業が協力をしている。
デザイナーはAlan Derosier氏で、車両のコンセプトはオンロードでもオフロードでも、究極のドライビング体験を可能とする、新型オフロード・スーパーカーというものだ。
Derosier氏によるファーストスケッチとティザーショットからは、パリ・ダカールラリーに出場していた、ポルシェ「959」のようなイメージも感じられる。
実際マルク・フィリップ・ゲンバラ氏も、「パリ・ダカールラリーにインスパイアされている」と発言していることから、おそらく駆動方式は4WDなのだろう。
搭載されるエンジンがどんなものなのか、またエンジン搭載位置はフロントマウントなのかミッドシップマウントなのか、サスペンションはどんな形式なのか、ストロークはどのくらいあるのかなど、詳細については正式発表があり次第、VAGUEで報告する予定だ。
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