先導車ランボルギーニ「ウラカンEVO」ボローニャ空港に現る! 前任車との違いは?

サンタアガタ・ボロネーゼの玄関口であるボローニャ空港には、ランボルギーニがフォローミーカーとして使われている。その7代目となる「ウラカンEVO」が登場した。

7代目フォローミーカーがボローニャ空港に着任

 飛行機の到着や出発の際に、駐機場やタキシーウェイなどの道案内をする「フォローミーカー」。

 アウトモビリ・ランボルギーニの本社があるサンタ・アガタボロネーゼの空の玄関口である「ボローニャ・グリエルモ・マルコーニ空港」では、7代目のフォローミーカーとして「ウラカンEVO」が公開された。

 ランボルギーニ社とボローニャ空港のパートナーシップにより、この機会が与えられたウラカンEVOは、2022年1月7日までの期間限定で、空港のなかを誘導車として走り回るとのことだ。

7代目となるボローニャ空港のフォローミーカーである、ランボルギーニ「ウラカンEVO」
7代目となるボローニャ空港のフォローミーカーである、ランボルギーニ「ウラカンEVO」

●7代目フォローミーカーとは?

 スーパーカーらしく640psの5.2リッターV型10気筒エンジンをリアミッドシップに搭載したウラカンEVOは、エクステリアをランボルギー二・チェントロ・スティーレによって特別にカラーリングが施されており、非常にアイデンティティ溢れる外観となっている。

 ベースカラーは、ヴェルデ・タービン・マットグリーン。そこに空港の地上支援車両を示すアランシオーネ・マットオレンジでチェッカーグラフィックが施されている。

 さらにエクステリアには、イタリア国旗が強調されたトリコロールに加え、「Follow Me in our Beautiful Country(フォローミー、私たちの美しい国へ)」というボローニャ空港を訪れた人へのウエルカムメッセージが刻まれている。

 このウラカンEVOには、安全のための警告灯と空港管制タワーとの無線で交信するための装備も備わっている。

6代目のボローニャ空港のフォローミーカーである、ランボルギーニ「ウラカンRWD」
6代目のボローニャ空港のフォローミーカーである、ランボルギーニ「ウラカンRWD」

●6代目フォローミーカーは?

 2019年にボローニャ空港に配属されたランボルギーニの6代目先導車は、「ウラカンRWD」であった。こちらもチェントロ・スティーレによってカラーリングが施されており、オレンジ色のベースカラーにブラックでチェッカーグラフィックが施されている。

 また、フロントバンパーのエアダクトはイタリア国旗のトリコローレで塗り分けられており、ボディサイドにもイタリア空軍を想起させるようなデザインでトリコローレがあしらわれている。見た目にも非常に鮮やかで目立つ存在だった。

●ウラカンの速さを活かすならパトカーだ

 7代目先導車のウラカンEVOは日頃、航空機の先導車として華やかなセレモニーやパレードのために華を添える意味でフォローミーしてくれるのではないだろうか。運良くこのウラカンEVOで先導されるフライトにあたったときは、晴れやかな気分になるのは間違いないだろう(機内からウラカンEVOの姿を見るのは難しいだろうが)。

 では、このウラカンEVOは先導以外に、なにか空港で役に立てることはないだろうか。

 たとえば緊急車両としてだと、航空機の着陸時に滑走路上に障害物を発見した場合に、現場に急行しなければならない場合はどうだろう。0-100km/h加速2.9秒のウラカンEVOなら、どんなレスキュー車両よりもいち早く現場に駆けつけることができるはずだ。

 もちろん、これは実際にはウラカンEVOに課されたミッションではない。

アウトストラーダでウラカンの警察車両に後ろにつかれた、逃げることは不可能だろう
アウトストラーダでウラカンの警察車両に後ろにつかれた、逃げることは不可能だろう

 いわゆる「はたらくウラカン」として、本来の速さが十分に発揮できるのが、イタリアの警察車両としてのウラカンだろう。ランボルギーニでは、「ガヤルド」時代から警察車両として採用されてきた経緯がある。

 かつてイタリアのアウトストラーダで、警察車両のウラカンに遭遇したことがある。追い越し車線をもの凄いスピードで走り去る後ろ姿を見ながら、もし追いかけられたらまず逃げることはできないと思ったものである。

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