ブガッティがEVハイパーカー「リマック」と合弁会社設立! ブガッティもついにEVへ本格シフト

ブガッティのEV化が加速する!

 このほど明らかにされた、電動ハイパーカーを創る新会社「ブガッティ・リマック(Bugatti Rimac d.o.o.)」について、ポルシェ/ブガッティと並ぶもう一方の立役者であるリマック側からも、同時にプレスリリースが配信された。

「ブガッティ・リマック」の設立によって、リマックは野心的な新興企業から脱皮し、確立された世界的な自動車産業プレーヤーへと生まれ変わった
「ブガッティ・リマック」の設立によって、リマックは野心的な新興企業から脱皮し、確立された世界的な自動車産業プレーヤーへと生まれ変わった

●リマックからの声明

 このリリースでは、新生ブガッティ・リマックは最高経営責任者としてメイト・リマック氏が率いること。2021年第4四半期から新会社としての活動を開始することなどが記されている。

 また、これまでのハイパーカー事業「リマック・アウトモビリ」に加えて、世界各国の自動車メーカー向けにEVシステムを開発および製造する独立した組織「リマック・テクノロジー」という二本柱に分割。新たに「リマック・グループ」を名乗ることになった。

 注目すべきは、新しいヘッドクォーターについてである。「ブガッティ・リマック」のグローバル本社は、2021年4月に概要が発表された研究・開発機関を併設するファクトリー「リマック・キャンパス(Rimac Kampus)」に置かれるとのことだ。

 2億ユーロの巨費を投じて2023年にオープン予定のこの新工場は、クロアチアの首都ザグレブ近郊に建設され、今後は「リマック・テクノロジー」の本拠地ともなるという。

 敷地面積10万平方メートルにおよぶキャンパスは、将来のリマックおよびブガッティが創るすべてのハイパーカーの研究開発拠点となり、ハイテクイノベーションを中核とする最先端のサイトには、好奇心と物事を絶対的な限界まで押し上げたいという願望に駆り立てられた、志を同じくする2500人のスタッフが集められるとのことである。

 さらに「ブガッティ・リマック」では、リマック・グループが55%の株式を保有する過半数の株主となる一方で、ポルシェはリマック・グループの既存の24%の株式を維持。さらに新会社の45%の株式を取得することも、ブガッティ側のリリースと同様に記されている。

 リマック・グループ創業者であるメイト・リマックCEOは、グループの株式を37%保有し、ポルシェは24%。韓国の現代自動車が12%、そのほかの投資家が27%を占めているという。

 そして今回の「ブガッティ・リマック」の設立によって、リマックは野心的な新興企業から脱皮し、確立された世界的な自動車産業プレーヤーへの変革を完了したと高らかに謳っているのだ。

* * *

 リマック・グループのメイト・リマックCEOはプレスリリース内で、以下のようにコメントしている。

「私はいつもクルマが大好きで、愛好家にクルマへの情熱をもたらすことのできるブガッティには最大限のリスペクトの想いを抱いています。私たちの知識とテクノロジー、価値観を組み合わせて、将来的に真に特別なプロジェクトを作成するこれらふたつのブランドの可能性に、私がどれほど興奮しているか、うまく言葉に表すことはできません」

 リマックは2009年創業の新興ながら、ピニンファリーナが自動車メーカーとして初めて製作・販売するEVハイパーカー「バッティスタ」にも、高電圧バッテリーと4基のモーターによる2000ps級の電動パワーパックを供給するなど、EVハイパーカーの分野では世界の最先端にある企業。

 そのリマックと、ハイパーカーというジャンルそのものの象徴でもあるブガッティが手を携えることは、ある意味必定ともいえる。

 ハイパー化といえども、電動化と無縁ではいられない現代にあって、これから誕生する「EVブガッティ」がどのようなクルマとなるのか。いずれデビューするであろう、ニューモデルに注目したいところである。

【画像】ブガッティとリマックのタッグを組むとどうなる?(6枚)

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