え? 車が爆発? 米国・独立記念日の夜に車の盗難防止アラームが鳴り響く理由とは
アメリカでは、毎年7月4日を独立記念日として祝う習慣があります。しかし、独立記念日の夜にはクルマの盗難防止アラームが各地で鳴り響くといいますが、どのような理由があるのでしょうか。
なぜアメリカでは独立記念日の夜に防犯アラームが鳴り響くのか?
毎年7月4日はアメリカの独立記念日です。1776年7月4日にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して、7月4日を含む数日間は全米でお祭りムード一色となります。
そうした記念日の夜には、クルマの盗難防止アラームが各所で鳴りまくるといいますが、なぜなのでしょうか。
独立記念日を含む数日間は、旅行に出かけたり、BBQを楽しんだり、子どもたちの夏休みも始まったばかりで家族で賑やかに休暇を楽しむ期間として知られています。
そして、独立記念日の夜といえば花火。気軽に花火を楽しめる日本では考えられないことですが、アメリカではほとんどの州で手持ち花火を含めて、普通の家庭で花火を楽しむことは禁じられています(州や市の法律によります)が、毎年7月4日の独立記念日だけは花火が許されているのです。
以前、筆者(加藤久美子)が6月の終わりに仕事でオレゴン州に行った際、道路沿いに「FIREWORKS」(花火)との看板を掲げた店舗がたくさん出ていました。
日本でいうところの道路沿いで果物を売るような店舗ですが、その店舗にクルマで乗り付けて大量の花火を買っていく姿を何度か目撃しました。
日常的に花火が禁止されている理由は色々あり、州や市によっても異なりますが、大体は以下のような理由です。
・火事の危険がある。(アメリカは乾燥地帯が多いこともあり、山火事の危険もある)
・打ち上げ花火の音が銃声と似ている(銃社会アメリカらしい理由)
・花火の火薬を分解して爆薬を作る可能性がある(これも日本にはない発想です)
※ ※ ※
7月4日だけ、ということではありますが実際は7月4日の前夜や、4日を含む数日は住宅街のあちこちでも花火が打ち上げられているようです。
ちなみに、2021年は花火が不足して価格が高騰した地域もあったといいます。というのも、2020年の新型コロナ禍によって大勢が集まる大規模で商業的な花火大会は開催が見合されたケースが多かったものの、自宅の庭や駐車場で花火を楽しむ「おうち花火」で大量の花火が消費されることになり、その際の在庫薄の状態が今年の花火在庫にも影響したのが大きな理由です。
では、年に一度の独立記念日の夜になぜ、自動車盗難防止用のセキュリティアラームが鳴り響くのでしょうか。日本の花火事情ではありえない理由がそこにありました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。