軽トラは「農道のスポーツカー」!? 運転が楽しいってホント? オーナーが語る軽トラの魅力

商用車として身近な存在である軽トラックは、「はたらくくるま」として日本の産業や物流を支えてきました。その一方で、「運転して楽しい」という魅力もあるといわれています。実際の軽トラオーナーに、軽トラの魅力について聞いてみました。

軽トラが2車種に減少!? でも人気は健在!

 街で見かける「はたらくくるま」の代表格ともいえる軽トラック。「軽トラ」の愛称で親しまれてきたジャンルですが、近年は商用だけでなく趣味用のクルマとしても注目されています。

 無駄を省いたシンプルさを特徴とする軽トラですが、実用的なクルマでありながら、じつは運転が楽しいという魅力があるといわれています。

 実際の軽トラオーナーに話を聞き、どのようなところが魅力的なのか探ってみました。

「はたらくくるま」でおなじみの軽トラ(ダイハツ ハイゼットトラック)
「はたらくくるま」でおなじみの軽トラ(ダイハツ ハイゼットトラック)

 現在の軽トラ事情ですが、以前は各メーカーが自社開発の軽トラを販売していましたが、2021年4月にホンダ「アクティ」が生産終了を迎え、残っているのはスズキ「キャリイ」とダイハツ「ハイゼット」のみとなりました。

 スズキとダイハツ以外のメーカーも軽トラをラインナップしていますが、じつはこの2車種のどちらかのOEM車となり、残念ながら軽トラの車種は減少しています。

 そこには軽商用車のニーズの変化があります。全国軽自動車協会連合会によると、2021年は月平均で2万台から3万台の軽トラが販売されており、新型コロナ禍の真っ只中だった2020年よりも回復傾向となっています。

 しかし10年前と比較すると月平均で約3万台も減少しており、逆に軽キャブオーバーバン(軽ワンボックスの商用車)の販売台数が3万台近く増加するなど、軽トラのシェアが軽バンに奪われた形になりました。

 ユーザーニーズの変化や、軽トラが実質的に2車種しか選べなくなっているのも、販売が減少した理由といえそうです。

 現在主流となるキャリイとハイゼットですが、両車に違いはあるのでしょうか。

 キャリイのボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1765mmで荷台の全長は1940mm。対するハイゼットは全長3395mm×全幅1475mm×全高1780mm(スタンダード)で荷台の全長も1940mmと、全高が多少違う程度でほかは同じ。

 最大積載量は350kg、最小回転半径は3.6m、駆動方式はFR(後輪駆動)とパートタイム式4WDが用意され、搭載されるパワーユニットは660cc直列3気筒エンジンというところまで一緒です。

 トランスミッションは両社ともに5速MTと、キャリイが3速AT、ハイゼットが4速ATを用意。2車のスペックによる違いはほとんどないといえます。

 搭載されるエンジンは46PSから50PS程度ですが、徹底して無駄を省いたシンプルな設計のため、車両重量も690kgから750kgと超軽量に仕上がっています。

「車重700kg台/2シーター/FR」というスペックだけ見れば、ほぼレーシングカー並みのスポーツカーのようでもあります。

 もちろん着座姿勢も重量バランスもスポーツカーとはまったく違うのですが、スペックを見ただけでも「運転が楽しい」というのもわかる気がします。

【画像】衝撃の屋根なし! バケットシート完備のレーシング軽トラ爆誕!(18枚)

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2件のコメント

  1. よくエンジンの美味しいところ、と言うけど軽トラがそれ
    自分の家はミカン農家でスバル産のサンバーですがRRの4気筒は面白い
    一応4WDですが4WDは雨で勾配を上がる時くらいしか使いません。
    それと農業科ローンは最長で最強です。w

  2. 今は「スズキ・ダイハツの2社に集約」されましたが、スバル製サンバーは良くも悪くも評価されますよね。
    RRなので「農道のポルシェ」と言われましたが、一般道での走行には支障ないので楽しかった。
    高速道路では何時も四駆状態で走っていたのが懐かしい。

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