なぜトヨタディーラーにオフロードコース併設? 四駆ファンの聖地「RVパーク」が絶大な人気を誇る訳

若者が「ハイラックス」をカスタムして乗るのがトレンドに

 群馬トヨタRVパーク誕生後、「事業の大きな転機となったのは、平成7年の道路運送車両法の改正です」(重田店長)といいます。

 保安基準や車検に対する法改正がおこなわれたことで、RVパークとしてユーザーにカスタマイズできる商品が増え、現在その数は約150にも及びます。

トヨタ四駆ファンの聖地「RVパーク」
トヨタ四駆ファンの聖地「RVパーク」

 ただし、こうしたカスタマイズをした車両について、一般的なトヨタ販売店ではサービス入庫(整備)の対象としないことが多くあります。

 それに対して群馬トヨタでは、法的な枠組みを取扱い商品メーカーとしっかり議論し、そのうえでユーザーに対する説明と販売後のケアを充実させることで、RVパークを発展させてきました。

 RVパークの紹介パンフレットには次のような記載があります。

「~まるでオモチャ箱の中にいるような…、遊び心が満たされるそんな空間です。

 純正部品はもとより、あらゆる部品を取り揃えています。定番ブランド、レアアイテム、旬なパーツ、新製品やメーカーの開発状況などの情報もここには何でもある。

 ゆったりとした空間でカスタマイズプランをスタッフと一緒に考えませんか。貴方だけのカッコイイが見つかります。~」

 RVパークの店先には、「東京オートサロン2021」(開催中止)に出展予定でバーチャルオートサロンで紹介された、フロントグリルを群馬トヨタオリジナルでブランク加工した「GTG ハイラックス アクティブスタイル」や、2021年夏に誕生70周年を迎えるランドクルーザー70のリフレッシュバージョンとして、1995年型をカスタマイズした「GTG ランドクルーザー70 Cubed」なども展示されていました。

 重田店長によると最近のトレンドは、やはりハイラックスだといいます。そしてカスタマイズ要望もかなり多いそうです。

「2017年にハイラックスが13年ぶりに復活した際、以前のユーザーが戻ってくる想定をしていましたが、実際は20代から30代が予想以上に多いです。彼らは昔のハイラックスを知らず、ある意味、異次元なクルマなのかもしれません」

 そのほか、「ランドクルーザー70」やランドクルーザープラドはコンスタントな需要があり、以前のようなエアロパーツではなく、最近はルーフラックなどのオフロードギアが人気を集めているとのことです。

 さらに、待望の300系ランドクルーザーも2021年夏に発表される見込みとなっており、カスタマイズに対する問い合わせも増えてきているそうです。

※ ※ ※

 短時間の滞在でしたが、RVパークはとてもワクワクする素敵な空間という印象を持ち、「また今後、近くに来たら寄ってみよう」という気持ちが芽生えました。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

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