世界記録超えられそう!? トヨタ新型「ミライ」の無充填1000キロ燃費チャレンジ! 道中は雨風でピンチに!?
自動車ジャーナリスト・国沢光宏氏の愛車トヨタ「ミライ」による満充電走行距離チャレンジ。世界記録は、トヨタフランスのチームが持つ1003kmですが、果たしてその記録を破ることは出来るのでしょうか?
道中は雨風でピンチに!? ミライで無充填の世界記録に挑戦中!
燃料電池車の新型ミライを満充填で、走行距離のワールドレコードを目指すチャレンジですが、執筆時点で8人目のドライバーが終了、800キロを走破しました。残るは200キロです。
とはいえ、ここまでのチャレンジはなかなかハードでした。第一走者で筆者(国沢光宏)と第二走者の寺田昌弘さんは、赤信号や交通渋滞に度々引っかかり、大苦戦しながら燃費の目標値(水素1キログラム当たり)は190キロをしのぐ200キロ以上マーク。
第三走者の小林さんも、後半アップダウンの多い地域を担当したのにもかかわらず、平均燃費を1キロ上げてきました。素晴らしいです。
ところがそこからが厳しい戦いになります。
第四走者のトヨタ開発チームドライバーですが、折しも雨に見舞われ徐々に燃費が低下。
雨のなかを走ると、タイヤの走行抵抗が大幅に増えるためです。それでも持てるノウハウをフルに使い何とか200キロをキープ。望みをつなぎます。
第五走者は業界でも腕利きと評判の山本シンヤさん。さらに増える雨量のなか、持てるテクニックをフルに使い平均燃費の落ちを最小限の4キロに留めてくれました。
目標値である1004キロの半分を走って、ここまで平均燃費196キロ。190キロを超えれば達成が可能になります。
後半戦のタスキを最初に受けるのは、業界でもクルマの評価に口うるさいことで有名な岡崎五朗さん。
これまた非常に厳しいコンディションのなか、走りだしていきます。走る前は冗談交じりの軽さを見せていましたが、走り始めると真剣モード。
驚いたことに終わってみたら196キロをキープ。素晴らしいテクニックです。
続くのは吉田由美さん。吉田さんも出発前はそれほど気合が入った感じには見えませんでしたが、実際に走り出すと凄いこと凄いこと。
少し車内が曇り始めたのですが、エアコンをかけると燃費が落ちるということで、窓を開けて、上手に曇りを逃しています。
そして驚いたことに終わってみたらなんと196キロ。岡崎さんと同じで、キープです。この条件としては望外に良い結果です。
800キロまでを担当するドライバーは私の先輩格のジャーナリストである松下宏さんです。
すでに現役を半分引退していますが、今回「走ってやるぞ」ということで協力してくれることになりました。
走る前にいろいろどうしたらいいのかという質問を受けましたが、ベテランなのでお任せしますということにしました。
雨のなかというだけではなく、朝の交通ラッシュも始まっており、クルマの流れも考えて走らなければなりません。さすがベテランの味で、またしても燃費をキープ。
現在800キロを終了し、燃料は何とかいけそうな雰囲気が出てきています。
9人目のドライバーである、2輪ジャーナリスト代表の柏秀樹さんのスティントで、20キロ以内に燃料残量警告灯が出なければ相当可能性が出てきます。
現在10キロほど走行していますが、まだ残量警告灯はついていないそうです。
世界記録に届く可能性が出てきました。柏さんに頑張っていただき、アンカーは、日本ジャーナリスト協会会長の菰田潔さんに頑張ってほしいと思います。
ゴール次第にレポートを書かせていただきます。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
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