台風接近中! 夏前は台風&ゲリラ豪雨に要注意! 万が一の対象はどうする?
毎年、夏になると台風やゲリラ豪雨が多くなります。雨だけでなく風にも注意が必要ですが、クルマを運転している際にはどのような部分に注意をするべきなのでしょうか。
これからの時期に注意! 台風&ゲリラ豪雨で気をつけるポイントとは
例年、日本列島付近で発生する台風は5月から多くなり、6月から11月にかけて多発して上陸する傾向にあります。
なかでも、6月は梅雨、7月から8月はゲリラ豪雨が多くなることから、台風に加えて雨や風に注意が必要です。
では、台風やゲリラ豪雨の際にクルマを運転していた場合、どのような部分に注意が必要なのでしょうか。
2021年6月27日現在、日本列島に近づいているのが台風5号(名称:チャンパー)となり、27日から28日にかけて本州にもっとも接近し、雨や風が強くなることから注意が必要です。
なかでも、クルマの運転中に影響が大きいのが風となり、2018年9月4日に発生した台風21号では、瞬間最大風速58.1m/sという暴風により、流されたタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、利用者が空港内に取り残されるなど大きな話題となりました。
風の強さに関して、気象庁では大きく4段階で表しています。
「やや強い風(10m/s以上)」では、道路の吹流し(緑色の風量を表す設備)の角度が水平になり、「強い風(15m/s以上)」では、高速道路の運転中に横風で流される感覚を受ける状況です。
「非常に強い風(20m/s以上)」になると、通常の速度で運転するのが困難になり、「猛烈な風(30m/s以上)」では走行中のトラックが横転するレベルとなります。
基本的に日本の高速道路では、平均風速が10m/sから15m/sで速度規制が入り、平均風速20m/sから25m/s以上で通行止めとなるようです。
万が一、運転中に風に煽られた際には、安全に走行できる状態まで減速するほか、車線をまたぐほど大きく振られる強風であれば、安全な場所に停車して風が止むのを待つなどの対応も必要となってきます。
また、梅雨時期、ゲリラ豪雨、台風では風とともに雨も強くなることが大半です。
雨が多く降る時に考えられるのは、タイヤと路面との間に水膜ができる「ハイドロプレーニング現象」で、この状態ではクルマを正常にコントロールすることが難しくなります。
さらに、雨量が増えると道路の排水能力が限界を超えて、場所によっては冠水することも考えられます。
そのほか、ワイパー操作だけでは雨を拭き取りきれず視界不良となることで、運転に支障が出てきます。
こうした状況下では、「ハンドルは両手でしっかりと握る」、「前走車との車間を空ける」、「ヘッドライトやリアフォグランプを点灯して自車をアピール」することで、自分と他車を含めたトラブルの回避に繋がります。
緊急時のロードサービスをおこなう自動車整備工場の担当者は、次のように話しています。
「風による操作ミスや横転などが原因の救援依頼は一定数あります。
とくに、トンネルの出口部分や橋の部分などで風を受けて、トラブルとなっていることがある印象です。
また、クルマの浸水被害では運転手自身が目の前の道が冠水していると分かっているのにも関わらず、『自分は大丈夫』という気持ちで冠水部分に進入してトラブルに遭うという声も稀に聞きます。
そのため、雨や風が強い際にはこのような部分に気をつけてほしいと思います」
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