約45万円の新型車が日本初公開! 安すぎる小型EV「宏光 MINI」 なぜ日本のイベントに展示された?

中国では「2025年までにEV化率20%前後」という方針により、さまざまな新エネルギー車が登場していますが、なかでも「宏光MINI EV」が、日本円で約45万円という安価なことなどを理由に注目されています。今回、その宏光MINI EVが日本の技術系イベントに出品されたといいますが、なぜ日本で見ることができるのでしょうか。

中国の超格安EV「宏光 MINI EV」 日本のイベントで初公開!

 昨今、日本でもたびたび話題となっている中国の格安EV「宏光MINI EV」が、2021年6月23日から東京ビッグサイト青海展示棟で開催されている「TECHNO-FRONTIER 2021(主催:一般社団法人 日本能率協会)」で日本初公開となりました。

日本上陸すれば「軽」市場に食い込める? 約45万円の五菱「宏光MINI EV」(撮影:加藤ヒロト)
日本上陸すれば「軽」市場に食い込める? 約45万円の五菱「宏光MINI EV」(撮影:加藤ヒロト)

 宏光MINI EVは、中国の自動車メーカー「上汽通用五菱」が製造・販売している小型EVです。

 上汽通用五菱は上海汽車とアメリカのゼネラルモータース(中国語名:通用汽車)などが設立した合弁会社です。2021年4月に配送大手の佐川急便が導入を発表したEVの生産のみを担当する「柳州五菱汽車」とは協力関係はあるものの、厳密には別法人となっています。

 宏光という名前を聞くと今はこの格安小型EVを連想する人が多くなったかもしれませんが、元々は上汽通用五菱が展開するEVではない、普通小型ミニバンのラインナップを指します。

 宏光シリーズ自体は中国で人気なミニバンで、近年は「微型バン」(乗用車カテゴリーに入る小型ミニバン)部門でトップに君臨しています。

 2017年、2018年の2年間は販売台数50万以上を記録し、乗用車全体でも1位に輝きました。

 その後は台数を減らしながらも、依然として販売好調なミニバンであることは確かです。

 乗用車全体でも上位を維持しており、2020年は前年比10万台減の27万310台となりましたが、トップ10圏内に入っています(ちなみに1位は日産「シルフィ」)。

 そして2020年8月に宏光シリーズ最新モデルとして格安小型EVの宏光MINI EVが発売開始となりました。

 既存の7人乗りミニバンではなく、こちらは「MINI」の車名通り、4人乗り3ドアの超小型EVです。

 全長2920mm×全幅1493mm×全高1621mmの小さなボディが特徴で、バッテリー容量は9.2kWh(航続距離120km)と13.8kWh(航続距離170km)の2種類が選択可能です。モーター出力は72馬力となっており、最高速度は100km/hにまで達します。

 2020年8月に販売が始まったばかりですが、2020年の累計販売台数は4か月強で11万9255台を記録。

 中国市場のみならず、全世界でもテスラ モデル3に次いで2番目に多く売れた電気自動車となりました。

 さらに2021年1月には中国国内で2万5778台を販売し、中国製モデル3の1万3843台に1万2000台近い差をつけて、中国でもっとも売れた電気自動車の称号を手に入れました。

 この人気の高さは、小型ミニバンの宏光同様に価格の安さにあります。3つのグレードが用意され、それぞれ2万8800元(約46万5000円)、3万2800元(約53万円)、3万8800元(約62万7000円)となっています。

 これはライバルとなる超小型EVの宝駿「E100」(4万9800元~/約82万円~)、チェリー「eQ1」(5万9800元~/約99万円~)、欧拉「黒猫」(6万9800元~/約116万円)よりも安く設定された価格です。

【画像】国産軽ヤバいかも? このデザインはアリ?「宏光 MINI EV」を見る!(29枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー