全国高速ICで1か月3.5万件も「誤」続出? 逆走対策で「特別転回」急増の意外な理由とは
「逆走対策」によって特別転回が増えている!
特別転回が増加傾向にある理由は、全国各地のICで「逆走対策」が進められてきたことに大きな要因があります。
実は、「特別転回の数が増える=逆走対策がうまくいっている」ことを意味しています。
逆走対策を強化することによって、「これまで高速道路を間違えて利用していたクルマが、逆走せずに特別転回を申し出るようになった」ということです。
具体的に誤流出・誤進入などの道間違いによる逆走事案が発生したICに対してどのような対策が施されてきたのでしょうか。
NEXCO3社によると、道間違いによる逆走事案が発生したICは全国158か所あり、これらを特別転回の優先対策箇所として設定し特別転回の周知(料金所前後の逆走対策)をおこないました。
最近、料金所近辺に「降りるICを間違えた方一般レーンで係員へお申し出を」など、焦って逆走をしないよう呼び掛ける看板を見かけることが増えてきましたが、これも重要な逆走対策のひとつです。
NEXCO3社では、2021年3月末までに構造上対応可能なすべてのICに特別転回を促して逆走を防止する案内を全国約900施設に掲出。
現在は予定したすべての施設に特別転回を促す案内設置が完了し、続々と全国各地で効果が報告されています。
実際に、秋田自動車道(秋田道)の秋田南ICでは、2015から2018年に誤進入・誤流出が原因となった逆走事案は3件発生しています。
対策前(2019年1月16日から2月15日)は、特別転回の申し出が5件だったのに対し、対策後(2019年6月17日から7月16日)は25件に増加。逆走事案の発生はゼロとなりました。
また、日本海東北自動車道(日東道)の新潟亀田ICでは、前述の秋田道と同じ期間で逆走事案が5件発生。
しかし、対策前では51件だった特別転回の申し出が、対策後は53件に増え、逆走事案の発生はゼロになっています。
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高速道路上ではUターンやバック、そして逆走はもちろん厳禁です。逆走事故はほかの高速道路上の事故に比べて死亡率が約15倍になるというデータも出ています。
もし、特別転回ができないICであっても、いったん高速を降りて再度乗り直しても数百円から1000円前後の高速料金を余分に払うだけで、大惨事のリスクは大きく軽減します。
初めて出入口間違いを起こしてしまうと、焦ってパニックになってしまいそうですが特別転回の制度を思い出して冷静に行動をしましょう。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
特別転回は全ての高速道路で出来るような書き方してるけど、知ってる限り阪神高速は出来ませんと回答がありました。ちゃんと調べてから書いてもえませんかね?