マツダ「ロードスター」9年以内に電動化へ 次期型で大きく変わる? エンジン車には「e-fuel」の選択も?
電動化した「ロードスター」はいつ登場する?
では、電動化したロードスターはいつデビューするのでしょうか。
これまで3回のロードスターのFMC(フルモデルチェンジ)を振り返ってみると、初代NA(1989年から1998年)、2代目NB(1998年から2005年)、3代目NC(2005年から2015年)、そして現行のNDは2015年に登場しています。
歴代車ではNCが最長10年間に渡り生産されており、それをNDに当てはめると、次期モデル(NE)登場は2025年頃となり、いま(2021年)から4年後です。
今回公表された、「今後の電動化商品計画」では、2025年をひとつの区切りとしているため、マツダ電動化のネクストステージのイメージリーダーとして、2025年の電動化されたNE(仮)発売の可能性が出てきます。
2025年は東京モーターショーの開催年にあたるため、電動化NEのワールドプレミアは2025年秋口の東京モーターショー、またはその前後で開催されるマツダ独自イベントというシナリオが見えてきます。
また、もしも電動化ロードスターが、マツダ全体で電動化100%となる2030年に登場となると、ND登場から15年にも及んでしまいます。
そこで、例えば、この15年間をざっと2分割して、東京モーターショー2023でSKYACTIV-Gにeフューエルなどマルチ燃料が対応可能な5代目NEが登場し、東京モーターショー2029でロードスター初の電動車となる6代目NFがワールドプレミアという仮定も成り立つのでないでしょうか。
いずれにしても、電動化によってロードスター廃止という、世界のロードスターファンにとってのワーストシナリオは回避できそうです。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
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