いま流行の2トーンカラーはリバイバル? 昭和の2トーンカラー車5選

正統派2トーンカラーと、簡易的な2トーンカラーとは

●トヨタ「マークII」

高級路線となって正統派の2トーンカラーが設定された4代目「コロナマークII」

 前出のソアラと同じく、昭和の時代のハイソカーブームをけん引したモデルといえばトヨタ「マークII」と姉妹車の「クレスタ」「チェイサー」が挙げられます。

 マークIIは1968年に「コロナ」の上位モデルとして「コロナマークII」の車名で誕生。

 その後、3代目まではスポーティな2ドアクーペをラインナップしていましたが、1980年にデビューした4代目ではセダンのみとされ、より高級路線へとシフトしました。

 この4代目コロナマークIIは4ドアハードトップ、ホワイトのボディ、パワフルかつスムーズな6気筒エンジンと、後のハイソカーの要素をすでに兼ね備えており、まさにブームへの下地になったモデルです。

 高級路線となったコロナマークIIのなかでも4ドアハードトップのトップグレード「2800グランデ」「2000グランデ」には「アーバントーニング」と呼ばれる2トーンカラーをオプション設定。

 ボディサイドのプレスラインを境目に、上部がワインレッドに近いマルーン、下部がシルバーとされ、さらに上位の高級車に近い雰囲気を醸しています。

 1984年に登場した5代目からマークIIと車名が変わり、ホワイトのカラーリングがメインとなったことから、正統派の2トーンカラーは廃れてしまいました。

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●ホンダ「シビック」

あえてバンパーの色をボディと変えていた3代目「シビック」

 1970年代まではクルマのバンパーはスチール製で、クロームメッキや塗装が施されるのが一般的でした。その後、1980年代には衝突時の衝撃吸収や復元性を考慮したウレタン製が主流となります。

 このウレタン製バンパーは一気に普及しますが、下位グレードでは素地のままで、上位グレードでは塗装されることで、見た目でも差別化されました。

 塗装されたバンパーは現在のようにボディと同色なのが自然でしたが、ここに挙げるホンダ3代目「シビック」のように、あえてボディとは異なるカラーとすることで、デザイン上のアクセントとした例もあります。

 3代目シビックは1983年に登場。2代目は初代のデザインを踏襲していましたが、3代目ではデザインとともにシャシやエンジンまですべて一新した新世代のモデルとなっています。

 ボディタイプは3ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアのショートステーションワゴン「シビック シャトル」をラインナップ。

 下位グレードでは素地のバンパーですが、上位モデルでは一部が素地でシルバー系の塗装となっており、外観のアクセントとされました。

 ちなみ素地のバンパーはいまではSUVや商用車以外ではほとんど見られませんが、コンパクトカーでは2000年代初頭まで廉価グレードに残されていました。

※ ※ ※

 カラーリングはクルマのキャラクターを決める重要な要素で、各メーカーともカラー専門のデザイナーを雇っているくらいです。

 本題の2トーンカラーだけでなく有償オプションの単色カラーも数多く存在しますが、欧州の高級車などでは顧客の好みを反映した世界でひとつだけのカラーを調合するオプションも用意されています。

 一般的に有償オプションのカラーは数万円から20万円程度ですが、このオリジナルカラーでは100万円から数百万円といった価格も珍しくなく、そうしたリクエストを聞く専任のコンシェルジュがつくなど、庶民には夢のような世界といえるでしょう。

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