【MotoGP第7戦カタルーニャGP】世界戦に挑む中上選手 ペナルティを科された苦しいレースながらも13位完走を果たす

MotoGP第7戦カタルーニャGPの決勝レースが2021年6月6日にスペインのバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行なわれ、日本人ライダーとして唯一MotoGPクラスに参戦する中上貴晶選手(ホンダ)は13位でレースを終えました。

ほかのライダーよりも長い距離を走ることになっても13位で完走

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 MotoGP第7戦の舞台となったバルセロナ・カタルーニャ・サーキットは、2021年1月にランオフエリア(コースの外にある退避ゾーン)を拡大するために、10コーナーの改修工事が行なわれました。このため、今大会は新しいレイアウトでのレースとなりました。

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ホンダのマシンを駆り、MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)

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 中上貴晶選手(LCRホンダ・イデミツ)は、土曜日に行なわれた予選で14番グリッドを獲得。5列目から決勝レースに臨みました。序盤は13番手を走行していましたが、5周目の1コーナーで止まり切れずにコースアウトしてしまいました。

 その後コースに復帰しましたが、これがショートカットと見なされ、ロングラップ・ペナルティ(レース中、コースに設定された既定のエリアを通過しなければならないペナルティ。通常のコースよりも大回りとなるため、ペナルティを消化すると数秒遅いラップタイムとなる)を科されることになりました。

 10周目にこのペナルティを消化した中上選手でしたが、1度目のロングラップ・ペナルティのエリアを通過したとき、トラックリミットを超えた(コース外のグリーンの部分にフロントまたはリアタイヤが出た)ために、2度目のロングラップ・ペナルティを受けました。中上選手はこのペナルティのために17番手に後退しますが、その後、ポジションを上げて13位で完走しています。

中上選手のカタルーニャGPは厳しい週末となった

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 レース後、オンラインを通じて行なわれた取材の中で、ロングラップ・ペナルティを科された状況について質問したところ、中上選手は次のように語りました。

「レース序盤に1コーナーで止まり切れず、真っ直ぐに行ってしまったのですが、その後、安全にレースに復帰しました。そのとき、僕はポジションを落としています。(ショートカットで)何もアドバンテージを得ていません。けれど、ロングラップ・ペナルティを受けました。

 ロングラップ・ペナルティを消化したあとは、とてもきついレースでした。残り10周はほんとに厳しかったです。(タイヤの)スピンがひどく、ただバイクに乗っているだけのようなものでした」

 攻めれば簡単にクラッシュしてしまいそうだったと言う状況の中、中上選手は完走しようと24周のレースを走り切ったのだそうです。

ホンダのファクトリーライダーであり、最高峰クラスで6度のチャンピオンを獲得しているマルク・マルケス選手(#93)。転倒リタイアだった

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 中上選手のみならず、第7戦カタルーニャGPではホンダが苦戦を強いられていた状況がありました。ホンダのファクトリーチームのライダー2人は転倒リタイアに終わり、中上選手のチームメイトであるアレックス・マルケス(ホンダ)の11位が、ホンダにとって最上位の結果でした。

 総じて厳しい戦いとなったカタルーニャGPでしたが、その翌日、6月7日に同地で行なわれたテストでは、手応えがあったことを示唆しています。次戦ドイツGPの活躍に期待したいところです。

カタルーニャGPで優勝したミゲール・オリベイラ選手(KTM/中央)、2位のヨハン・ザルコ選手(ドゥカティ/左)、3位のジャック・ミラー選手(ドゥカティ/右)

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