禁煙ブームで「ドアバイザー」減少? 社会の変化がクルマの装備に与える影響とは
「吸うなら車外で」喫煙者の意識にも変化?
喫煙率の低下にともない、ドアバイザー以上に変化しているのが車内のシガーライター(シガーソケット)や灰皿です。
クルマのなかでタバコを吸う際の必需品といえ、純正で装着されているクルマも珍しくありませんでした。
しかし2021年現在は標準装着が激減し、ディーラーオプションでの対応が多くなっている状況。さらにディーラーオプションとして設定する車種も限られる状況です。

販売現場におけるユーザーの反応はどのようなものなのでしょうか。首都圏にある国産車ディーラーの販売スタッフは、次のように話します。
「クルマのなかでもタバコを吸いたいという一部のお客さまに向けて、いまでもシガーライターがオプションなどで残っている事例はあります。
しかし、そもそも車内でタバコ(とくに紙巻タバコ)を吸いたいと考えるお客さま自体がだいぶ減ってきた印象があります。喫煙者のお客さまと会話をしていても、『吸うなら車外で』という意識を強く感じます」
※ ※ ※
社会情勢の変化がクルマのディーラーオプションに変化を与えた事例として、運転者の高齢化が挙げられると前出のホンダアクセス担当者は説明します。
「近年の変化で申し上げますと、運転者の高齢化によりディーラーオプションも安全装備系のアイテムが増えています。
後付けできるタイプのリアカメラ・フロントカメラや、パーキングセンサー、デジタル式ルームミラーなどのニーズが増加しており、いずれもクリアで広い後方視界を確保したり、駐車や死角時のサポートなどをする機能性アイテムです。
もちろん目視での確認もしなければなりませんが、音声やブザーでの案内をすることで衝突防止や危険回避のサポートとしてラインアップしています」
また、近年注目されるあおり運転の被害防止に有効なドライブレコーダーについても、「ユーザーのニーズが高まっています」(ホンダアクセス担当者)とコメントします。
クルマのディーラーオプションのなかで人気となっているアイテムは、社会を映す鏡のひとつになっているといえるのかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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