ツリ目が主流のなかで斬新! おもしろ顔の最新車5選
クルマのデザインは時代によって流行がありますが、近年はツリ目のようなヘッドライトで、怒り顔のフロントフェイスが世界的にも主流となっています。しかし、そんなトレンドに逆らうようなファニーフェイスのクルマも存在。そこで、おもしろ顔の最新モデルを5車種ピックアップして紹介します。
ファニーな顔の最新モデルを振り返る
クルマのヒットに欠かせない要素のひとつにデザインがあります。デザインには正解が無いといわれますが、多くのユーザーに好まれるデザインが正しいデザインといえそうです。
そうしたデザインは時代によって流行があり、とくにフロントフェイスは数年おきに移り変わっていて、近年は吊り上がったヘッドライトで大きめのフロントグリルを組み合わせた、怒ったような顔がトレンドになっています。
しかし、そうした流行を追わずに、ファニーフェイスのクルマも存在。そこで、おもしろ顔の最新モデルを5車種ピックアップして紹介します。
●フォード「ブロンコ」
現在、世界的に人気となっているSUVはアメリカで誕生し、4WDのピックアップトラックの荷台にキャノピーを置いて、ワゴンのような使い方をしたのがSUVの原型といわれています。
そんなSUVの代表的な1台が、1966年に誕生したフォード「ブロンコ」で、コンパクトサイズのクロスカントリー4WD車として開発。
1996年に5代目をもって一旦ブロンコは消滅してしまいましたが、とくに初代はクラシックSUVとして根強い人気がありました。
そして、2020年7月にフォードはブロンコの復活を発表し、2021年の春からアメリカで販売を開始しています。
最大のライバルがジープ「ラングラー」ということから、ボディは伝統的な2ドアモデルを継承したほか、シリーズ初の4ドアモデルも設定。
そして、新型ブロンコのデザインは初代に原点回帰し、丸いLEDヘッドライトを採用してボディも初代をオマージュしたスクエアなフォルムです。
インチからミリに換算したボディサイズは2ドアが全長4412mm×全幅1928mm×全高1826mm、4ドアが全長4810mm×全幅1928mm×全高1854mmと、アメリカではミドルクラスSUVにカテゴライズされます。
また、取外し可能なルーフシステムを備えており、4ドアモデルには標準でソフトトップかハードトップが選択でき、独自のフレームレスドアも簡単に取り外し可能。ルーフとドアを外せばかなりの開放感が得られるという仕組みです。
駆動方式は全車4WD。搭載されるエンジンは最高出力310馬力を誇る2.7リッターV型6気筒ターボと、270馬力を発揮する2.3リッター直列4気筒ターボの2種類を設定し、トランスミッションは10速ATと2ドアモデルには7速MTも用意されています。
2016年にフォードが日本市場から撤退しているため、新型ブロンコは残念ながら正規輸入モデルが販売されることはありませんが、すでに並行輸入で日本に上陸しており入手可能です。
●シトロエン「C3 エアクロスSUV」
かつてシトロエンのつくるクルマといえば奇抜で個性的なデザインのモデルが多く、その乗り味も含め熱狂的なファンが存在します。
近年では2005年発売のプレステージセダン「C6」が、往年のシトロエンを彷彿とさるデザインで話題となりましたが、その後はちょっとおとなしくなった印象でした。
しかし、2019年の夏に日本で発売された1.2リッターターボエンジンの「C3 エアクロスSUV」は、久しぶりにシトロエンらしい個性派SUVであり人気となっています。
ボディは全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mmとコンパクトで、日本の道路事情にもマッチしたサイズです。
スタイリングは全体にコロっとした丸みをおびた造形で、2色のルーフカラーや3色のカラーパック(ヘッドライトユニットベゼルやドアミラーなど)が用意されていることで、自分好みの組み合わせが可能です。
そして、もっとも特徴的なフロントフェイスは、細長い目のようなデイタイムライトに、ヘッドライトがほっぺたでグリルが口に見え、まるでムスッとしたようなブサカワイイ顔となっています。
ラインナップはベーシックな「フィール」と、装備が充実した「シャイン」の2グレードを基本に展開し、先進安全技術も充実。価格(消費税込、以下同様)はフィールが267万円、シャインが282万円と、輸入車のなかでもかなり戦略的な設定となっています。
●ホンダ「ホンダe」
2020年8月に、ホンダは都市型EVコミューターの「ホンダe」を発表。東京モーターショーに出展されたコンセプトカーそのものといったデザインが話題となりました。
ボディサイズは全長3895mm×全幅1750mm×全高1510mmと、全長は「フィット」よりも100mmほど短く、全幅は50mmほどワイドで、パッと見にはかなりコンパクトな印象です。
外観は全体的にやわらかな曲面で構成され、カタマリ感と安定性が感じられる台形をモチーフにデザインされています。
なかでも丸形LEDヘッドライトを採用したフロントフェイスがユニークで、全体のシルエットとあわせて初代「シビック」をオマージュしたかのようのです。
一方、内装ではデジタルアウターミラー用も含め5つの液晶モニターを水平に配置したハイテクなインパネを採用しながらも、トレー形状や木目調パネルは同じく初代シビックをイメージさせます。
搭載されるパワーユニットは153馬力のモーターに35.5kWhのリチウムイオン電池を採用し、後続可能距離はWLTCモードで283kmを実現。
また、駆動方式はリアにモーターを搭載してリアタイヤを駆動するRRとなっており、前輪の切れ角を大きくすることで最小回転半径は4.3mと、都市型EVコミューターとしての使い勝手を向上させています。
グレードはスタンダードモデルと「アドバンス」の2タイプで、価格は451万円から。なお、ホンダeは生産台数が限られているため、複数期間にわたって注文を受付けする方式を採用しています。
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