トヨタ新型「アリオン」なぜ発売? 後席重視の豪華仕様を中国市場に投入
2020年11月20日に開催された広州モーターショーにて、2種類のセダンとなる「アリオン」とその姉妹車となる新型「レビンGT」を世界初公開されています。しかし、日本では2021年3月末に国内向けのアリオンの生産終了を発表しています。新たに中国で発表された新型アリオンとは、どのようなモデルなのでしょうか。
新型アリオンが2021年3月に復活してた?
トヨタの中国法人は、2020年11月20日に開催された広州モーターショーにて、2種類のセダンとなる新型「アリオン」とその姉妹車となる新型「レビンGT」を世界初公開されました。
その後、2021年3月に中国市場で発売されましたが、どのような仕様なのでしょうか。
日本市場でアリオンという車名は、トヨタ「カリーナ」の後継車として登場した同名の「アリオン」の初代を2001年から、2代目を2007年から販売していましたが、2021年3月末に姉妹車となる「プレミオ」と同じく生産終了しました。
従来の生産終了は、事前告知はされないもののアリオン/プレミオは、2020年11月下旬に国内向けのホームページにて、「長い間たくさんのお客様にご愛顧いただきました。誠にありがとうございました」というコメントとともに生産終了を発表しています。
この発表の少し前のタイミングで前述の中国専用車となる新型アリオンが発表されたのです。
元々、日本で販売されていたアリオン/プレミオは、2007年に2代目へとフルモデルチェンジして以来、13年もの間で一部改良やマイナーチェンジは実施されていましたがフルモデルチェンジには至っていませんでした。
そのため、中国で発表された新型アリオンに関してSNSでは「次期型?」という噂が出ていましたが、生産終了の発表があったことで国内向けのアリオンの歴史は幕を閉じました。
中国で新たに発表された新型アリオンは、同市場で人気のトヨタ「カローラ」のホイールベースを延長した仕様です。
中国では、セダンの後席を広くして快適性を向上させた仕様が人気なこともあり、カローラのロング版として新型アリオンを投入したと見られます。
そのため、国内市場で販売されたアリオンとは、まったくの別車種となり、ボディサイズにおいても異なります。
国内向けの2代目アリオンは全長4565mm×全幅1695mm×全高1475mm、ホイールベース2700mmなのに対して、中国の新型アリオンは全長4720mm×全幅1780mm×全高1435mm、ホイールベース2750mmです。
エクステリアデザインは、水平基調のフロントメッキグリルや横方向に広がるロアグリルによって、ワイドなスタイルを強調。
リアは、ベースとなるカローラ(セダン)と同様のテールライトデザインとなっています。
パワートレインでは2代目アリオンが1.5リッター/1.8リッター/2リッターなど複数展開していますが、新型アリオンでは2リッターのみの設定です。
そのほか、装備面では8インチディスプレイオーディオまたは9インチナビゲーションシステムを搭載。USBポートにおいても後席を重視しているため、後席用に2ポートが用意されています。
また、中国ならではの仕様としてPM2.5フィルター機能付きオートエアコンや、PM2.5濃度表示システムなども採用されています。
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日本では生産終了となったアリオンですが、名称を受け継ぐ形で新型アリオンが中国市場に投入されました。
現地価格は、14万2800人民元(約243万円)から17万9800人民元(約305万円)となっており、中国市場ではカローラと「アヴァロン」の間を担う車種として注目されています。
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