世界中が待っていた!? 三菱「ラリーアート」復活! 今後の展開はどうなる?

2021年5月11日、三菱は「2020年度通期の決算」を発表しましたが、そのなかで同社のモータースポーツブランドとなる「ラリーアート」の復活を明言しました。今後はどのような展開がおこなわれるのでしょうか。

三菱「ラリーアート」復活!? 今後の展開はどうなる?

 決算発表は自動車メーカーにとっての「通信簿」ですが、ここでは数字だけではなく将来の計画やビジョンなども語られます。

 今回、三菱自動車の2020年度決算報告のなかで、三菱らしさの再定義のひとつとして「ラリーアートブランドの復活」が発表されました。

三菱らしさを具現化するラリーアートブランドの復活を明言した三菱
三菱らしさを具現化するラリーアートブランドの復活を明言した三菱

 ちなみにラリーアートは、三菱自動車のモータースポーツ活動をおこなう100%子会社として1984年に設立。

 その内容はWRC(世界ラリー選手権)やパリ・ダカールラリー、グループAなどにワークスチームとして参戦や、フォーミュラミラージュやミラージュカップなど選手権のオーガナイズ、コンペティションパーツの開発/販売、そして三菱車で参戦するプライベーターへの参加/技術支援など多岐に渡ります。

 その流れが少し変わったのが2002年で、三菱自動車がモータースポーツ活動全てに責任を持ち、チーム運営と戦略を司る統括会社「MMSP(Mitsubishi Motors Motor Sports)」を設立。

 MMSPがおこなう活動はWRC/クロスカントリー/モータースポーツ車両開発、一方ラリーアートを通じておこなう活動はカスターマー用マシン/高性能市販車両開発/アクセサリーと、ワークス活動とプライベーター向けが分けられました。

 その後、WRCは2005年、ダカールラリーは2009年にワークス活動を終了。さらに経済状況の変化に伴って2010年にはラリーアートの業務は大幅縮小され、主要業務だったモータースポーツユーザー支援全般の業務・運営が終了。

 アフターパーツグッズの販売は継続されたものの、かつての勢いはなくなりました。

 そして、2018年にラリーアートのウェブサイトが閉鎖されました。長年ワークスチューナーを追いかけてきた筆者(山本シンヤ)も、「もう、あの赤とオレンジが5本ずつ入った縦線のロゴを見ることができなくなる」とガッカリしたのを覚えています。

 しかし、その火は完全には消えていませんでした。では、“新生”ラリーアートはどのような展開をおこなうのでしょうか。

 まずは、純正アクセサリーとして幅広い展開をおこなうといいます。かつてのラリーアートを知る人からすると「えっ!?」と思うでしょうが、今回の三菱自動車の決算発表を見る限り、「いきなり大風呂敷を広げて」というのは無理な話でしょう。

 とはいえ、ラリーアートのブランドバリューは世界的に見ると三菱自動車が思っている以上に高いので、新車販売にも大きく貢献してくれるはずです。

 ちなみに今回の決算のプレゼンテーション資料には、フラットダートを絶妙なドリフトアングルで走るトライトン・ラリーアートパーツ装着車のスケッチと大型リアウイングのアップ(エクリプスクロスに装着!?)と思われる画像の2点が掲載されています。

 その先は、各モデルのスポーティグレードとしての展開も期待したい所です。

 過去に「コルト/コルトプラス」、「ギャランフォルティス」、「ランサー」にラリーアートの名を冠したスポーティグレードの設定がありましたが、それを現在のラインナップで対応できればと思います。

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