トヨタ新型「ヴェルファイア」は登場する? アルファードに統合? 高級ミニバンの行く末

アルファードはヤンチャなイメージ? あえてヴェルファイアを選ぶ人も

 また、ヴェルファイアを購入する人のなかには、アルファードのイメージを懸念する人もいるようです。

 アルファードのイメージについて、別の販売店スタッフは次のように話します。

「アルファードは売れているだけあって、多くのオーナーがいらっしゃいます。なかには、あまりマナーが良くない人もいるようです。

 そういったマイナスなイメージから、ヴェルファイアを購入したいという人は一定数いらっしゃったので、今回の統合後はそういった要望にどう応えていくのかが課題になると思います」

 実際にSNSでもアルファードのイメージは「ヤンチャな感じ」「マイルドヤンキーが乗ってそう」「煽りそうなイメージ」と、お世辞にも良いイメージを持っている人は多いとはいえません。

 しかし、一方で「いつかはアルファードに乗りたい」「ヴォクシーから念願のアルファードにステップアップした」という憧れるユーザーも少なくないようです。

日本で販売されていた「ヴェルファイア」の一部改良前の通常グレード
日本で販売されていた「ヴェルファイア」の一部改良前の通常グレード

 なお、一部改良前のモデルについて、とある中古車販売店スタッフは次のように話します。

「ちょうどこの前、ヴェルファイアのグレードが1つになるというので、中古車で買うことにしたというお客さまがいました。

 実は、トヨタの車種統合が進んでいくにつれ、廃止後のモデルを中古で購入するというお客さまは一定数いらっしゃいます。

 一連の車種整理が新車販売へ及ぼす影響はわかりませんが、少なくとも中古車には一定の好影響を与えていると思います」

 ヴェルファイアをはじめ、車種整理で廃止されるモデルについて、ユーザーは新車ではなく中古車を買うという方法も視野に入れているようでした。

※ ※ ※

 日本人の性格的に「人と同じ物を好む」と「人とは違う個性を求める」という、相反する傾向があります。

 そうした部分では、姉妹車という存在は一定数の需要はありますが、今回のアルファード/ヴェルファイアのように大差が生まれてしまえば、メーカーとしては継続するのは難しいようです。

 ヴェルファイアは今回の一部改良で1グレードに整理されたことで、今後数年以内にはアルファードに統合され、ルーミー/タンクのようにアルファードの1グレードとして残ることになるのかもしれません。

 もしくは、中国市場で発売された新型「クラウンヴェルファイア」のような大逆転ホームランを狙える話題を隠し持っていたりするのでしょうか。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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