MT車を選ぶ人は少数派? でもトヨタやマツダには多し! 各社がMT車を設定する理由
トヨタはMT車に注力? 世界的にはMT派はまだまだ多い?
トヨタでは、近年ラインナップするモデルにMT車を追加するなど、MT車に注力するような動きを見せています。
国内ラインナップでは、「ヤリス」「カローラスポーツ」「カローラ(セダン」「カローラツーリング(ワゴン)」「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「C-HR」といったモデルにMT車を設定。
さらに、スポーツカーとして「コペン GR SPORT」「GRヤリス」「86」とその後継モデルとなる「GR86」に設定されるなどモデル数だけではトヨタがもっとも多くなります。
これらのモデルでは、フルモデルチェンジなどで設定されることが多いですが、C-HRに関してはマイナーチェンジで追加設定されました。
途中からMT車追加されたC-HRに関して、トヨタ広報部は、次のように説明しています。
「マニュアル車を望んでいるお客さまの声があり、このクルマの特徴を踏まえ、より多くの人にクルマを楽しむことを提供したいと考えて設定しました」

なお、前述のカローラとカローラツーリングは2019年9月にフルモデルチェンジしたモデルですが、この際に1.2リッターターボエンジンと6速MTを組み合わせた専用仕様が設定されています。
フルモデルチェンジの発表時に開発を担当したチーフエンジニアの上田泰史氏は、次のように説明していました。
「運転にひと手間加えて『自分でクルマを操る』というところを感じていただきたいと考え、その思いを伝えたかったので、MT仕様を残しました。
カローラスポーツにMTを設定したときも、お客様さまから『MT仕様があってよかったです』という声をいただいています」
上田氏によると、カローラスポーツの販売数のうち、MT仕様の割合は5%から10%程度だと説明しています。
また、トヨタのSUVで高い人気を誇る「ライズ」は海外でも展開されていますが、2021年4月30日にトヨタのインドネシア法人は現地向けに5速MTを設定しました。
このように、グローバルでのMT需要を考えると、日本を含めてMT派が存在する限りは、新たなMT車が登場するかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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