FFスポーツカーの王道! 小型軽量ボディに高性能エンジンを手に入れたホンダ2代目「CR-X」とは

リッター100馬力を発生するVTECエンジンを搭載

 2代目CR-Xの大きな転換期となったのは1989年9月のマイナーチェンジで、先行して「インテグラ」に初採用されたVTEC(可変バルブタイミング&リフト機構)エンジンを搭載したグレードの「SiR」が登場しました。

自然吸気最強のエンジンを搭載した「CR-X SiR」
自然吸気最強のエンジンを搭載した「CR-X SiR」

 このVTECが搭載された1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンは160馬力を発揮。自然吸気エンジンでリッターあたり100馬力を達成したことで、CR-Xの走行性能は一気に高まります。

 また、CR-Xは1トンを切る(装備による)軽量ボディと相まって、まさにFFライトウエイトスポーツを極める走りを楽しめるモデルに仕上げられていました。

 SiRとSiは外観も若干異なり、ボンネットのパワーバルジがあるSiに対して、SiRはSOHC車と同様の凹凸が少ない形状となり、スマートな印象です。

 シビックとは異なる生粋のスポーツカーとして人気だった2代目CR-Xは、1992年3月に3代目となる「CR-Xデルソル」にバトンを渡し、販売を終了しました。

 なお、2代目の累計の登録台数は7万台を超え、CR-X史上最大のヒットモデルとなりました。

※ ※ ※

 2代目CR-Xはパーソナルなスポーツカーとして一世を風靡しましたが、惜しまれつつ姿を消しました。

 2000年代以降はニーズの低下から次々と小型の2ドア/3ドアクーペが消え、今後も復活することは難しいでしょう。

 CR-Xのような軽量コンパクトなスポーツカーは世界的にも数が少なく、今では本当に貴重な存在です。

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