「後席リクライニング」なぜ増えない? 快適性あるも車種でばらつきある理由
クルマの後席シートにはリクライニング機能が採用されているケースがあります。「あると便利」という印象を受ける後席リクライニング機能ですが、採用が進んでいる車種とそうでない車種に差があります。そこにはどのような理由があるのでしょうか?
後席リクライニングはどんな機能?
最近は、後部座席にもリクライニング機能を備えたモデルが増えつつあります。
「あると便利」という印象を受ける後席リクライニング機能ですが、採用が進んでいる車種とそうでない車種に差があります。そこにはどのような理由があるのでしょうか。
2列シート以上の場合、そのほとんどが2列目や3列目のシートの背もたれを前方に倒したり、跳ね上げて畳んだりといったシートアレンジが可能です。
しかし、後席の背もたれを後方に倒す「リクライニング機能」を備えている車種はそれほど多くありません。
リクライニング機能は車種によって異なりますが、後席が電動で可動するものや数段単位で調整が可能なもの、車内をほぼフラットにしてベッドのようにできるものまでさまざまです。
実際に採用されている車種を調べてみると、高級車もしくは3列シート車に多い傾向があります。
また、高級車には電動リクライニングが採用されている例が多いです。
代表的な例としては、トヨタ「センチュリー」や日産「シーマ」といった、ショーファーカーとしての需要が多い車種や、レクサス「NX」「RX」「LX」などの高級SUVにも後席電動リクライニング機構が採用されています。
3列シート車になると、3列目シートはフルフラットの空間を作るためにリクライニング機構が備わっている場合が多いです。
実際に後席リクライニングを採用する車種や基準はあるのでしょうか。
ホンダ広報部は次のように説明しています。
「後席リクライニングを採用するかしないかは、構造上やコストの問題が大きいです。
ラゲッジスペースを確保しながら、後席の快適性も両立したい場合に後席リクライニングを採用する場合が多いです」
また、スズキ広報部は次のように説明しています。
「後席リクライニング機能を採用するかはシートの形状に依存している部分が多いです。
基本的には左右独立分割可倒式シートを採用している車種にはリクライニング機能を備えています。
これは後席の快適性を高めるというよりかは、後席リクライニングによって多彩なシートアレンジが可能になるという側面の方が大きいです」
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