高速道路の加速車線「手前で合流」が渋滞の原因!? 「ファスナー合流」のススメ

首都高は左右どちらからも合流ポイントが!? 合流時の注意点は?

 そんな運転が難しい首都高ですが、スムーズに合流するために気をつけたいポイントはどのようなことがあるのでしょうか。また独自の対策などがおこなわれているのか首都高速道路の担当者に聞いてみました。

 まず、ファスナー合流を含む合流に関しての注意点はあるのでしょうか。

「ファスナー合流に限らず本線に合流する場合、首都高特有の左右どちらからの合流でも必ず事前にウインカーを出し、後方車の位置をサイドミラー(および目視)で確認することが大切です。

 合流車線では本線を走行するクルマと同じくらいまでしっかりと速度を上げ、入りたいスペースの前を走るクルマの後ろに入るイメージで合流していただければと思います」

加速車線の先端で本線に合流することで渋滞緩和が見込める
加速車線の先端で本線に合流することで渋滞緩和が見込める

 合流自体の方法は通常の高速道路と一緒との見解でしたが、運転が難しいといわれていることから、首都高のウェブサイトではさまざまな箇所の運転ポイントについて解説しています。

 また、首都高として合流に関する対策も聞いてみました。

「合流でクルマ同士の接触事故が多発している箇所では合流を促す看板の設置やETC2.0車載器に対して合流での接触事故に対する注意喚起情報提供、首都高アプリでの注意喚起情報提供をおこなっています。

 分合流が多いことが原因で事故が発生しやすい区間では、ラバーポールによる物理的な分合流の抑制(ある種のファスナー合流の促進)や、車線を分ける区画線を破線から実線に変更することで、心理的に車線変更を抑制する効果を狙うなどの対策もしております」(首都高担当者)

 また一般的な高速道路とは違い、首都高は短距離間でいくつもの出入口が設けられています。

 分岐も多く道路のアップダウンも大きいため、結果的に表示や看板などの数も多くなっています。

 とくに運転が難しい区間では「連続カーブ」や「カーブ注意」「急カーブ注意」などの標識で注意喚起が促されていますので、見逃さないように注意したいところです。

 現在のナビは目的地までの案内で細かい路線指示までしてくれるものも多いのですが、事故や工事などの事情により封鎖されている出入口などもあります。

 ナビの指示を鵜呑みにするのではなく、その場の状況に応じたフレキシブルな運転で、合流もスムーズにおこないましょう。

※ ※ ※

 首都高は通常の高速道路より難しく特異な部分も多いのですが、加速区間が短いからこそ、しっかりと加速して合流車線の先端で合流したいものです。

 分岐や合流などでスピードが遅いクルマを見かけることがありますが、そういったクルマに限って合流したいのか迷っているような運転をする人が多いようです。

 ただし、あおり運転の罰則が強化されたことで、なかなか合流させないイジワルなクルマは以前よりかなり減少しているようです。

 スピードが乗らないまま合流車線の手前で合流して後続車に迷惑をかけるのではなく、合流までの加速区間を目一杯利用してスピードを上げ、1台ずつ本線に合流するファスナー合流を実践することで、渋滞を発生させない努力を続けたいところです。

【画像】加速車線先頭で合流はズルくない! ファスナー合流ってどんなもの?(8枚)

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1件のコメント

  1. 申し訳なく思うけど先端で合流してます。

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