中古なら150万円前後で狙えるかも!? マニアも唸るスポーツモデル5選
プレミア価格がつく前に乗りたいモデルたち
●日産「シルビア(S15)」
マニアが唸るクルマは総じてスポーツモデルに集中しています。そのなかでも貴重なFRクーペとして根強い人気を誇っているのが日産「シルビア」です。
5代目のS13型はかなりカスタム&チューニングされた中古車が多く、6代目の「S14型」は3ナンバーボディとなった影響でイマイチ人気が盛り上がりませんでした。
そんな状況で俄然注目を集めはじめているのが現時点でのシルビアの最終型となる、7代目の「S15型」です。
1999年にデビューして2002年に生産終了と、約20年前のクルマとして「ネオクラシックカー(旧車)」扱いで人気が上昇中です。
7代目のS15型の最大の魅力は、5ナンバーに戻されたコンパクトなボディにハイパワーなターボエンジンを組み合わせたFRであることです(自然吸気もラインナップ)。
全長4445mm×全幅1695mm×全高1285mmのサイズは、3ナンバー車が増えた現在ではスッキリとコンパクトな印象を受けます。
パワーユニットは、165馬力の2リッター自然吸気エンジンと250馬力同ターボエンジン(数値はどちらもMT)。
グレード展開は、自然吸気モデルが「スペックS」、ターボが「スペックR」となっています。
現在の市場では86/BRZくらいしか2リッター前後のクーペは残っておらず、しかもS15販売当時はスポーツカー&スペシャリティカーブームが終焉を迎えていたこともあり、生産年数も短くタマ数が少なめとあって余計に需要が高まっているようです。
とくにMTモデルはかなり人気が高く、程度によってはかなり高額な中古車も存在します。
ただ絶大な人気を誇る5代目の「S13型」(1988年から1993年)は、その年数から状態の良いものが少なく、あったとしてもすでにプレミア価格状態。とても予算には収まりません。
それより、プレミア的人気が出る直前の7代目S15型なら、年式的にもメンテしやすいですし、時代がひと回りしてスタイリッシュに感じられます。
国産初の電動メタルトップ採用の「シルビア ヴァリエッタ」といったバリエーションもあり、シルビアはマニアにとっては憧れの存在であり続けています。
●マツダ「ロードスター」(4代目)
1989年に手頃な価格帯のライトウェイトスポーツとして誕生したマツダ「ロードスター」。
当時からの基本スタイルである「2シーターFRオープン」の系譜は現在販売されている4代目へと引き継がれ、国産オープンスポーツとして確固たる地位を確立しています。
ロードスターは型式名で呼ばれることが多く、初代は「NA系」、2代目は「NB系」と2文字の後半部分がアルファベット順になっていくパターン。現行は4代目なので「ND系」と呼ばれています。
初代ロードスターの登場時は、1950年代から1960年代に流行したライトウェイトスポーツカーを現代の技術で蘇らせたことで、世界中の有力メーカーが類似コンセプトのモデルを次々と登場させるほどの大ブームを引き起こしましたが、現在オープンカーブームは落ち着いています。
何よりSUV全盛のこの時代に、全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmのコンパクトなオープンボディは希少な存在として輝いて見えます。
さらに4代目では、現在のマツダ車のデザインである「魂動デザイン」を導入。グラマラスなボディラインとなったことで、ロングノーズ&ショートデッキの美しいスタイルへと大幅に進化しました。
搭載されるパワーユニットは、131馬力の1.5リッター直噴ガソリンエンジン。これに6速MT/6速ATが組み合わされ、「人馬一体」の軽快感が味わえます。
現在の中古車市場では、100万円前後の3代目「NC系」が中心となっていますが、現行型の4代目も2015年デビューということで、150万円前後の価格帯の中古車が出回りはじめています。
何より美しい現行モデルがこの価格で入手できるチャンスは見逃せません。走る喜びを感じられるオープンスポーツを手頃な予算で所有できるのは魅力的です。
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今回紹介したマニアも唸るスポーツモデルは、クルマの本質的な「走る(操作する)喜び」をダイレクトに味わうことができます。
これからクルマに対しての規制がますます厳しくなると予想されているだけに、ハイブリッドなどの電動車では味わえない骨太な楽しさが魅力だといえます。
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