中古なら150万円前後で狙えるかも!? マニアも唸るスポーツモデル5選

ハイブリッドシステムや先進安全装備の採用などで、最近クルマの価格は高騰気味です。そんななかでも限られた購入資金を有効に使うべく、150万円前後でマニアが「いいチョイスですな」と唸る中古車を紹介します。

予算150万円で買えるマニアも唸る魅力的な中古車とは?

 ハイブリッドシステムの進化や、先進安全技術、またぶつかっても被害を軽減させる装備など、クルマに新しい技術が次々と投入されています。

 そのどれもが魅力的なものであるのは誰もが認めるところですが、同時にクルマの価格が高くなっています。

 いまでは軽自動車でも200万円を超えるモデルもあり、一般的なミドルクラスでは350万円前後。以前だったら立派な高級車の予算です。

 また昨今は生活を切り詰めてまでクルマにお金を注ぎ込むご時世でもなく、購入に出せる予算は150万円前後という人も多いでしょう。

 そこで、150万円という限られた予算のなかで、「いいクルマ選びましたね!」とマニアが唸るような魅力的なスポーツモデルの中古車を5台ピックアップして紹介します。

三菱「ランサーエボリューション VII」
三菱「ランサーエボリューション VII」

●三菱「ランサーエボリューション VII」

 WRCマシンの市販版として人気を集めるのが、三菱「ランサーエボリューション(ランエボ)」シリーズです。

「ギャランVR-4」に搭載されていた2リッターターボエンジン(4G63型)を、ひと回りコンパクトな「ランサー」のボディに押し込み、WRCで活躍するために登場したメーカー純正スペシャルモデルです。

 ランエボシリーズは、ベース車両によって大きく4つの世代に分かれていますが、「ランサーエボリューション VII」は、2000年にフルモデルチェンジした「ランサーセディア」をベースとした第3世代になります。

 3ナンバーボディをベースとし、サイズは全長4455mm×全幅1770mm×全高1450mm。WRCの規定でホモロゲーションを取得できなかったこともあり、よりオンロード性能に磨きをかける方向に舵を切ったモデルでもありました。

 その影響もあってランエボシリーズが軒並みプレミア価格で取引されるなか、まだ手の届く価格帯で購入できるのがお勧めする理由です。

 3ナンバー化によって「走る・曲がる・止まる」の運動性能も向上しており、最高出力は280馬力、最大トルクは39.0kgm(383Nm)にまで増強。

 ヘッドライトはHID化され、「ACD」と呼ばれる前後輪の作動制限を電子制御する機能も搭載して旋回性能もさらに向上しています。

 中古車でも120万円前後から入手可能で、「今ならまだ間に合う」といったところ。

 しかも第2世代モデルより乗り心地も快適になり、ATモデルもラインナップしているのでAT限定免許でも乗れるというのも大きなセールスポイント。敷居の低いランエボとして誰もが楽しめるモンスターマシンはいまが狙い目でしょう。

●スバル「インプレッサ WRX STi ver.4」

 1990年代から2000年代のWRCでの華々しく活躍したスバル「インプレッサ WRX STi」。

 ベースとなる「インプレッサ」自体が、コンパクトな車体に「レガシィ」譲りのエンジンを搭載し、ラリーで活躍するために誕生した経緯を考えれば、やはりマニアが唸るのはスバルのレース部門である「スバルテクニカインターナショナル(STI)」の冠をつけた「WRX STi」シリーズでしょう。

 インプレッサ WRX STiは、全長4340mm×全幅1690mm×全高1405mm(STi ver.4)というコンパクトなボディに、当時の自主規制枠いっぱいの280馬力を発揮する2リッター水平対向ターボエンジン(EJ20型)を搭載。

 4WD機構を採用することで、ランエボシリーズとしのぎを削る、公道を走れるラリーマシンとして大人気になりました。

 インプレッサ WRX STiはほぼイヤーモデルで改良を加え、この「ver.4」は初代ベースの最終型でかなり熟成が進んでいます。

 見た目は「ver.3」とほとんど一緒ながら、リアブレーキが15インチ対向2ポッドに変更され、エンジンは36.0kgm(353Nm)まで増強。加速力に磨きをかけるなど細かい改良を実施しました。

 インプレッサWRX STi ver.4がオススメなのは、初代ベースのSTiとして熟成されており、中古車でもまだプレミア価格が付いていないギリギリの状態だからです。

 おそらく数年後にはプレミアが付いて、程度がいい中古車は数百万円に化ける可能性もあります。

 この時代のEJ20型エンジンはとにかくパワーやトルクに振ったセッティングになっており、エコカーやSUVが全盛のいまでは、その俊足ぶりが魅力のひとつとして輝きを放っています。

●トヨタ「86」(初代)

 スペース効率の問題からFRが徐々に減少していますが、2012年に希少なFRクーペとして誕生したトヨタ「86」。

 その名前も、FRを採用していた4代目「レビン/トレノ」の形式名「AE86」が由来となっており、FRにこだわったスポーツカーです。

 トヨタとスバルで共同開発された86ですが、スバルでは「BRZ」として販売されました。

 スバルの2リッター水平対向自然吸気エンジン(FA20型)をフロントに縦置きで配置。トヨタの直噴・ポート噴射併用技術「D-4S」を組み合わせた合作とも呼べるエンジンを搭載します。

 後期モデルの6速MTでは、最高出力207馬力、最大トルクは21.6kgm(212Nm)のスペックとなっています。

 一世代前のハイパワー競争時代と比較すると速さの面では劣るものの、その反面12.8km/L(WLTCモード)という燃費性能も両立させています。

 また、低重心の水平対向エンジンを搭載することにより、スポーツカーらしい低さを実現していますが、もしターボを装着していたらこの低さは実現しなかったでしょう。

 2ドアのセミファストバックスタイルのクーペボディは、全長4240mm×全幅1775mm×全高1300mm。

 AE86と比べると「ライトウェイトスポーツカー」とは呼べない大きさになってしまった感はあるものの、MTモデルだけでなくATモデルも用意され、誰もが乗れるようにしているのも現代のスポーツカーらしいところです。

 2021年4月5日に2代目となる新型「GR86」が発表されましたが、初代の初期モデルなら100万円前後から狙えるようになりました。

 ただスポーツカーならではともいえる、修復歴ありのクルマや過走行な状態の中古車が多いのも事実。車両の予算を抑えつつ、残った予算でメンテナンスすれは、150万円で新世代スポーツカーのオーナーになるのも夢ではありません。

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