まさに電動Sクラス! メルセデスのフラッグシップEVサルーン「EQS」世界初公開
室内は幅141cmに広がる「ハイパースクリーン」が近未来的雰囲気
EQSのインテリアで目を引くのは、ダッシュボードの幅一面に広がる、141cmを超える曲面スクリーン「MBUXハイパースクリーン」だ。

これはAピラーの左側から右側に向かって、波のように乗員の前に広がる凹型の液晶ディスプレイで、乗員が目にする面積は2432.11平方センチメートルにも及ぶ。
MBUXハイパースクリーンを覆う大きなガラスは約650度の温度で成形され、3次元に湾曲している。これにより、車両の全幅にわたってディスプレイを歪みなく見ることができるという。
その大きさだけでなく、細部にわたってこだわったデザインにも注目だ。MBUXハイパースクリーンの周囲には、薄いシルバーのシャドーフレームとベントバンド、細いレザーフレームのみが配置され、現代の居住空間のインテリアデザインを参考にしている。また伝統的な素材や色だけでなく、アバンギャルドな素材や色を用いることで、特別な雰囲気を与えている。ARコンテンツを搭載したヘッドアップディスプレイもハイライトになっている。
さらにセンターディスプレイと助手席ディスプレイには、触覚フィードバックも搭載。タッチスクリーン上の特定のポイントに指が触れると、ユーザーは滑らかな表面に機械的なスイッチのような感触を得るという。もうひとつの操作支援は、両ディスプレイのフォースフィードバックと呼ばれるものだ。これはガラスにかける圧力のレベルが異なると反応が変わり、例えばMBUXであれば、強く押すことにより別のメニューレベルにジャンプする。
聴覚にも訴えかけるのがEQSの特徴だ。内燃機関から電気自動車へのパラダイムシフト(革命的変化)を音響的に知覚できるよう、「Silver Waves」「Vivid Flux」というふたつのサウンドスケープを備えている。これらはキーを持ってクルマに近づいたときや乗り込んだとき、車内から出たりロックをするときに、それに対応する音が流れるというものだ。
またオプションのEQSのドライビングサウンドは、アクセルペダルの開閉度合い、速度など、何十種類ものパラメータに反応するインタラクティブなものとなっている。
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メルセデス・ベンツは「アンビション2039イニシアチブ」の一環として、20年以内にカーボンニュートラルな新車の提供に取り組んでいるという。「エレクトリック・ファースト」のもと、すべてのモデルバリエーションに一貫して電動化をおこなうという明確な目標を追求しているという。今後数年間は、全体の販売台数におけるEVのシェアを高めていくことが目標になる。
いわゆるxEVと呼ばれるPHEVとEVは、2030年までには販売台数の半分以上を占めるようになると予想されている。ちなみに2020年の第3四半期には、メルセデス・ベンツは世界で合計4万5000台のPHEVとEVを納入したという。
新型EQSはカーボンニュートラルな方法で生産されており、リサイクル糸を使用したカーペットなどの省資源化素材を採用している。
Writer: VAGUE編集部
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