ファミリーカーなのに高性能? 昭和の大衆スポーツ車3選
AE86レビンの影で、あまり目立たない存在だった高性能カローラとは
●トヨタ「カローラ 1600GT」

カローラの高性能モデルといえば1972年に誕生した「カローラレビン」で、1983年にはシリーズ最後のFRモデル「AE86型 カローラレビン」が発売されました。
一方、同時にデビューした5代目カローラの4ドアセダンや5ドアモデルはFF化され、1994年に3ドアハッチバックの「カローラFX」と同時にセダンの「1600GT」が追加ラインナップ。
エンジンはAE86型と同一ながら横置き専用となる1.6リッター直列4気筒DOHC「4A-GELU型」で、最高出力130馬力を発揮。高回転を得意とするスポーツユニットとして、いまも名機として語り継がれる存在です。
1600GTの外観はベーシックなグレードとほとんど変わっておらず、エアロパーツなども装着されていません。
判別できるポイントは「GT」と「TWIN CAM16」のエンブレムとデュアルマフラーで、高性能さを控えめにアピールする意外と硬派なモデルでした。
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シビック RSは、後のタイプRほど過激なモデルではありませんが、日常の運転でもスポーティなフィーリングが楽しめるレベルの高性能車です。
インドネシアではベーシックなコンパクトカーの「シティ ハッチバック」に6速MTのRSが設定されるなど、RSの系譜は続いています。
ちなみに、もともとRSというと「レースングスポーツ」の略というのが一般的ですが、初代シビックは運輸省(現在の国土交通省)の認可を得るために、おだやかなイメージの「ロードセーリング」の略としました。
今では考えられませんが、交通事故や暴走族の増加が懸念され、昭和の時代はネーミングにも配慮する必要があったということです。
Writer: くるまのニュース編集部
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